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紺碧の空はやがて
紺碧の空は
やがて仄白く
街を闇から救ってゆく
この心だけが
明けることなく
風の中をさまよっている
何度も忘れようとした
そのたびに胸がきしんだ
いくら好きでも
許せないことがあるんだ
紅の空は
あの日に染まった
僕だけしか知らない傷跡
君のぬくもりは
届くことなく
季節だけが繰り返される
何度も忘れようとした
そのたびに胸が疼いた
いくら好きでも
許せないことがあるんだ
紺碧の空は
やがて仄白く
街を闇から救ってゆく
許したいのに許せないことがあります。




