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波の華
波の華が咲く浜辺
僕はどこへ行きたいの
帰りたい日々が
沖をゆく鳥のように
なお離れていく
なつかしさとせつなさは
いつも隣り合わせ
いずれ消える足跡を
みんな雪に残すだけ
フレペの滝を見下ろし
僕は何を捨てたいの
愛された日々が
騒ぐしぶきのように
霧になっていく
いとおしさと悲しみは
いつも隣り合わせ
いずれわかるはかなさを
みんな雪に隠してる
やるせなさと冷たさは
いつも隣り合わせ
いずれ消えるぬくもりを
みんな雪に映すだけ
北海道を旅している気分で書きました。




