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遠い世界
昼間はにぎやかな街も
夜は静かすぎる街
雲ははやく流れて
心せかしているみたい
列車の走る音が
響き渡れば
もうここにはいられない
今すぐ列車に乗り込めば
どこか遠い世界へと
逃げてゆける気がするよ
どこに向かっているのか
誰を乗せているのか
空と海のあいだを
星のように過ぎていった
大人になるにつれて
失ってゆく
最後に何が残るの
いつでも列車に乗り込んで
どこか遠い世界へと
逃げてゆけたらいいのに
今すぐ列車に乗り込めば
どこか遠い世界へと
逃げてゆける気がするよ