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La poesia  作者: roman
201~300 哲学に出会った頃
279/866

今なら天使のように

あたたかい胸を

忘れたわけじゃない

大きな手のひらを

忘れたわけじゃない

だけど だけど

苦しかったの


あの日生まれてはじめて

絶望を覚えた

曇った空が優しいのは

きっともうお別れだから


鳥にもなれず

風にもなれず

もう目覚めることはないのね

誰も止めないで 今なら

天使のように飛び立てる


気づいたらどこかの部屋

あちこち痛かった

鼻をすする音が聞こえる

ずっとみんながいたのにね


もう雨になり

もう霧になり

ただ消えてしまいたかったの

何も見えなくてあのとき

天使のように飛び立った


あたたかい胸に

いつでも帰りたい

大きな手のひらを

いつでも握りたい

だけど だけど

苦しかったの

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