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ふきのとう
あなたの心の雪原を
私はさまよっているの
激しい吹雪の中を
どこまでも歩いているの
いつの日かその心に
春は訪れるでしょう
雪は解けてふきのとう
静かに顔を出すでしょう
あなたの言葉は氷柱
私の心に刺さるの
冷たく鋭い先が
奥まで刺さり抜けないの
いつの日かその心は
愛で満たされるでしょう
深い傷に耐えながら
春の息吹を待ってるの
あなたの瞳の氷上で
私は踊り続けるの
優しい夢の香りが
凍る心に届くまで
いつの日かその心に
春は訪れるでしょう
白いボンネットの下
淡黄に輝くでしょう




