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Journey
もう会えないと思えば
また訪ねていきたいと思う
いつでも会えると思えば
明日は来るとなぜか思えた
忘れられない恋しさを
与えてくれてありがとう
もう行かない場所だって
数えきれぬほどあっただろう
悲しすぎる知らせだって
旅の途中にはあっただろう
それでも出会いの中に
確かなぬくもりを感じた
レンガ造りの家は流れ
ボートのそばに枯れ葉が浮かぶ
果ての見えない空の下
今降りていったあの人も
思い続けたあの人も
もう僕の名を呼ぶことはない
もう僕の名を呼ぶことはない




