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Inaudible
バーミリョンの空へ続く坂道
春のはじめの風が吹いてくる
隣を歩くのは15歳の自分と
気づけなかった恋
最初に話した日を覚えてる
偶然そばに立っていたね
君の低い声が
耳元聞こえたのに
ひとりごとだと思い
聞こえないふりをした
再会は突然 改札口で
目が合ったとき僕だと気づいた?
大人になったけれどまだ残る面影
今度も見送った
あの日僕を笑わせようとして
自転車の後ろに乗せたの?
急な下り坂を
転げそうになっても
走り続けたかった
気づかないふりをして
君の低い声が
まだ今も聞こえてる
ひとりごとだとしても
振り返ればよかった




