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虹を追いかけて
あいつが虹を追いかけて
風になったのは4年前
やらなきゃいけないと言って
止める僕を突き飛ばした
あいつは鷹を捕まえて
手を取り合うつもりだった
どうせはかない命だと
止める僕に言い残した
もしや他人のために生きる人も
世界にはいるのかもしれない
おまえはそうだったのか
おまえはそれでよかったのか
あいつは鷹を憎んでいた
そうやって生きてきたんだ
たぶん帰れないと言って
僕の涙を拭い去った
もしや他人のために生きる人が
世界を変えるのかもしれない
おまえはそうだったんだ
おまえはそれでよかったんだ
もしや他人のために生きる人が
世界を変えるのかもしれない
おまえの後に続こう
おまえのすべてを受け継ごう




