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La poesia  作者: roman
201~300 哲学に出会った頃
261/866

氷砂糖

朝ドアを開けたら

うつむいた誰かが

膝を抱えていた

入るかと聞けば

そのまま何も言わず

ただ頷いた


コーヒーを入れても

頭を下げるだけ

窓の外で揺れる

木の葉眺めてる

なぜかこの沈黙が

心地よかった


こんな真夏の日に

白い長袖

何も食べてないと

お腹がつぶやく

何もない家の中

探しまわった


君が不意に置いた

一枚の写真

少し色褪せてた

昔一度だけ

訪れた動物園

手をつないでた


あのときの君なのか

涼しげに光る

白い氷砂糖

とけないように

ひとつ君の手のひらに

そっと逃がした

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