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La poesia  作者: roman
001~100 小さな世界で生きていた頃
25/866

空耳がきこえた

静かな黄昏時

どこからか君の声がした

遠いようで すぐそばのようで

辺りを見まわしたけれど

私ひとりだけだった


ろうそくの火がゆらゆら揺れる

風もないのに


言いそびれたこと

何かあったはずなのに

ただありがとうと

小さくつぶやいた


静かな雨が降る日

ゆっくりと君は目を閉じた

白い頬を涙が流れた

最後の言葉は少しも

美しくはなかった


ろうそくの火が突然消えた

風もないのに


あの夜もこんな

不思議なことが起こった

けれど誰ひとり

恐れはしなかった


ただありがとうと

もう一度つぶやいた

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