222/866
守りたい君へ
守るものがあるから強くなれると
君は嬉しそうに笑うけれど
どうして守らなきゃいけないかを
まずは考えてほしいんだ
弱いと決めつけないで
あの子にそう思わせているのは
僕たちかもしれないよ
守るものがあるから生きていけると
君は誇らしげに話すけれど
そういう君から遠ざけたいと
僕は考えてしまうんだ
強いと生きていけない
あの子にそう思わせているのは
僕たちかもしれないよ
弱いほうが生きやすい
あの子にそう思わせていたいのは
僕たちかもしれないよ
ううん、僕たちなんだ




