204/866
寂しい午後
いとしさは海の底に
思い出は風の中に
名前を呼んでも戻らない
髪を乾かし合って
おやすみと言えれば
あの日の涙も乾くのに
優しかったあなた
過ぎていった日々
なんて寂しい午後でしょう
読み返すと愛はなく
幻とわかってしまう
それでも捨てられない日記
カーテンをそっと開け
おはようと言えれば
あの日の涙も乾くのに
優しかったあなた
落ちていく夕陽
なんて寂しい午後でしょう
行きつけだった店で
あなたに会えたなら
あの日の涙も乾くのに
冷たかったあなた
夢を見てた日々
なんて寂しい午後でしょう




