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誰もいないグラウンド
まだ眠っていたいけれど
今日も朝から練習
いつもいちばん最初で
先輩を迎えていた
砂埃たちこめる
黄土色のグラウンド
冷たい空気を吸い込めば
鼻の奥がつんとした
窓にクラスメイトの顔
サーブも入らないのに
白い朝もやがすっと
太陽にとけていった
チャイムの音がせかす
誰もいないグラウンド
振り返って思い出す
昨日も同じことしてた
仲間外しが始まった
あの先輩が空回り
僕だけは味方だよと
最後まで言えなかった
砂埃たちこめる
黄土色のグラウンド
懐かしく思えた風は
あの日感じた風だった




