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La poesia  作者: roman
001~100 小さな世界で生きていた頃
13/866

水鏡

青い泉をのぞき込み

ムネーモシュネーの呪文を唱えれば

揺れる水面がはたと止まる

老いた顔と光るパール

銀の鏡に見えてくる


その顔はあなた

最後は会いに行けたのに

理由をつけて会わなかった

去年も届いたスプレッドが

まだ氷の中に残ってる


そのパールはあの日

喪服のあなたの首元で

乳白色に輝いていた

繰り返される悲しみの姿を

やっと見た気がした


私がなくしてきたものは

今どこを漂うのでしょう

何も知らずに手放した

すべてのものを映させて


澄んだ水面が映すのは

いつでも冷たい静かな真実

あなたは私 パールは月

涙で波紋が広がって

昨日も夢もとけてゆく


私が霧になったとき

ほんのひとときでいいから

揺れる水面を閃かせ

いとしい人を映させて

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