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La poesia  作者: roman
001~100 小さな世界で生きていた頃
10/866

明日

静まり返った教室に

さようならを告げに来た

机の傷や壁のしみ

橙色に染まってる

慣れ親しんだチョークの文字が

涙越しに揺れている


忘れ物が多かった

君の席に座ってみる

机の中をのぞいたら

消しゴムがひとつ残ってた

貼られたままのポスターは

誰がはがしに来るのだろう


廊下で会えば立ち話

そんなこともできなくなる

あたりまえだと思っていた

何もかもが消えていく

あの楠の下の風

砂埃さえ思い出になる


出会いはいつも何でもない顔で

寄ってきては背中を見せる

ありがとう そばにいてくれて

明日 君に伝えよう

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