1/866
白い光
朝の陽射しがまぶしくて
そっとまぶたを開けてみる
窓の外は春景色
優しい風が吹いている
下をのぞけばあの人も
小さな広場を眺めている
友人はもうひとりだけ
同じ病をわずらって
同じ気持ちでここにいる
訪ねてくる人はいない
みんな空へと舞い上がり
自分を残して旅立った
もうすぐみんなのいる場所の
白い光が見えるだろう
おそらくこれが最初に形になったものだと思います。
それまではもっと短いものを書いていました。
完成したときは嬉しかったです。