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蔵品大樹のショートショートもあるオムニバス

日収15万のバイト

作者: 蔵品大樹

奇妙な世界へ……………

 俺は佐々木康一。東京に出て、失敗に終わった男だ。

 俺は東京に大学に通うため上京し、卒業後、ミュージシャンを目指そうとしたものの、失敗に終わり、今はコンビニでバイトをしている。俺はいつもこう思った。

 (こんな堕落した毎日に何か、変化がないのか…?)

 ある日の事。その日はバイトを終わらせ、家で貧しい食事を取っていた時、ある一本の電話が来た。相手の番号は知らない番号だ。

 「はい、佐々木ですが」

 すると、相手と思われる男の声が返ってきた。声は低く、まるでボイチェンジャーを使っているような声だった。

 「明日、午前の九時に松根区の山岡ビルの地下3階に来てくれ」

 そう言うと、電話が切れた。

 「何だったんだ、今の…てか、松根区って俺が今住んでいる区じゃん!しかも、山岡ビルって、このアパートの近くにあるし!」

 俺は何か怖く感じた。とはいえ、明日は休み。取り敢えず行こうと思った。

 次の日、俺は山岡ビルの地下3階に向かった。そこにはただ一つの個室と、黒服の男がいた。

 「やぁ」

 「ど、どうも…」

 「私は巌見篤。今から十時間、この個室に入って、電話が来たら、必ず、『パンを十枚』と言ってくれ。わかったな」

 「は、はい…」

 俺は男の威圧に押され、個室に入る。そこには、ただポツンと置かれた、固定電話があった。

 「…………」

 俺は固唾をのみ、椅子に座る。すると、急に電話が来たため、それをとる。

 「はい…」

 「……………」

 相手は黙っている。俺は取り敢えず巌見に言われたとおりにやる。

 「パ、パンを十枚…」

 すると、電話は切れた。そして、十時間、飲まず食わずで同じ事を何回もした。

 「おつかれさん」

 個室から出ると、そこには、封筒を持った巌見がいた。

 「これ、今日の給料」

 俺は巌見から給料をもらい、中身を見てみる。なんと、中には、15万も入っていた。

 「えっ!?これって、本物の?」

 「あぁ、本物の15万だ」

 俺はまるで、子供の様に目を輝かせながら15万を見る。

 「あぁ…本物だァ…」

 「じゃあ、またいつか、電話するから」

 俺は巌見からそう言われ、ここを出て行った。

 今日の夕飯は豪勢だ。ご飯に焼き鮭、味噌汁。本当に久しぶりである。まぁ、この日は他にいろいろ買ってしまい、15万はすぐに溶けた。

 数日後、また電話が来た。相手の声は同じだ。

 「明日、午前八時に浦賀区の芹木ビルの地下3階に来てくれ」

 浦賀区は、俺が今住んでいる松根区の隣の区だ。なので、自転車ですぐに行ける。

 次の日、俺は芹木ビルの地下3階に向かった。そこには前回と同じように個室と黒服がいた。しかし、黒服は前回とは違う人だった。

 「やぁ、私は流川克也。君のサポート役だ。取り敢えず、この個室に入って、電話が来たら、『クロワッサンを十個』と言うんだ。いいね?」

 俺はまた、流川の威圧に押され、俺はまた、前回と同じ事をした。

 そして、数時間後、俺はまた流川から、15万をもらった。

 「おぉ…」

 それからは俺は、この不定期なバイトに沢山参加し、15万を何回ももらった。俺はその都度、生の喜びを感じていた。

 そんなある日、俺は溜まりに溜まった金を見つめて、何を買うか考えていた。

 (う〜ん、何にしようかなぁ…自転車か?もっといいアパートか?いやいやいやいや、これこそマンションも良いなぁ…)

 その時、家のインターホンが鳴った。

 「は〜い」

 扉を開けると、そこにはスーツを着た年配の男がいた。

 「すいません、佐々木康一さん、ですよね?」

 「は、はい。俺が佐々木です」

 「じゃ、署までついていってもらえる?」

 「えっ!?」

 俺は驚いた。俺は罪なんか犯してないからだ。

 「俺、何もしてないですよ」

 「まぁ、取り敢えずついてきて。ねっ?」

 俺はその男の圧に押され、結局、警察署まで、ついていってしまった。そして、俺は今、取調室にいる。どうやら男は刑事らしい。

 「それで…刑事さん。俺、何か悪い事したんですか?」

 「あぁ、麻薬関連だ」

 「はっ?俺、人生で一度も麻薬は関わってないですよ!」

 「あぁ、そりゃそうだな。でも、お前の大家さんが、『急に家賃を払えるようになった』って、驚いてね。お前の電話履歴を見たんだ。そして、その怪しい番号を警察に出したら、それが麻薬を扱う、半グレ組織、『グレーオール』だったんだよ」

 「えっ」

 「後、『パンを十枚、クロワッサンを十個』って、その怪しいバイトで言ってただろ。それ、麻薬の隠語だから」

 「………………………………………………………………………………」

 俺は言葉すらなかった。

 「まぁ、その後、その半グレ組織の奴らは全員捕まったよ」

 俺はその言葉を聞くと、なぜかホッとした。

 「まぁ、お前も、麻薬に関わったから逮捕だ。後、最後に、その半グレ組織のリーダーの蔵田武浩って言う奴がお前に『出所後は首を洗って待ってろ』って、伝言を伝えてくれって言われたわ」

 そう言うと、刑事さんは部屋を出て行った。

 「………わ縺ッ繧?↑繧峨→繧??繧上?縺翫d縺ェ繧??√→縺ェ繧峨↑縲√k縺ェ縺セ縺ェ縺ョ?溘♀縺ェ繧?シ溘→縺ェ繧医≠縺ッ繧薙c繧医?縺九c繧?i縺溘s縲√d縺ョ繧峨◆繧医h繧峨b繧?k繧ゅm繧医∪縺ッ繧?↑繧医o縺セ繧上?縺ェ繧峨?縺ョ」

 俺は言葉にならない物を叫んだ。

読んでいただきありがとうございました……………

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