表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/1025

無事帰宅!

「「ただいまー」」

 扉を開けて麻衣と声を揃える。

 奥まで届いたようで、母さんーー相島姉妹のだが顔を見せる。

「お帰りなさい。学校どうだった?」

 母さんはどっからどう見ても女子大学生にしか見えないほど若い。

 高校生の子供を二人産んだとは思えない。

 これもギャルゲー効果の賜物なのか初めて顔を見たときはドキッとしたものである。

 感覚で言うと麻衣が大人になったらこんなかな~という感じで攻略対象になってもおかしくないほどの美人さん。

 だけど表情は不安げ。

 それも仕方ない。

 大切な娘が記憶喪失になって初めての登校日。

 気が気でなかっただろう。

「大丈夫だったよ。授業も何とかなったし、クラスの人も優しい人で」

「そう。良かった」

 母さんは微笑む。

 少しぐらいは心が和らいだようだ。

「じゃ、私は上でダラダラしてるから。何かあったら呼んで」

「え?」

 俺の言葉に母さんが呆ける。

「どうしたの?」

「あ、ううん。いつもは勉強するからご飯までは話しかけないでって言ってたから」

「ああ、確かに。お姉ちゃんって帰ってきたらいつも勉強してたもんね」

 どうやら相島 立花は相当の真面目ちゃんだったらしい。

 勉強なんて何が楽しいのだろうか? 

 家でくらい遊べば良いのに。

「変かな?」

「変じゃないわ。そうよね。今日は疲れてるのよね。分かったわ。ゆっくりしてね」

 さすがに本当の相島 立花のことを知らないと生活にズレが出てくる。

 今は記憶喪失で通っているが今後どうなるか。

「お姉ちゃん、お弁当箱出して~」

「あ、ごめん!」

 俺はすでに二階に上がっていたので一階で待っていた麻衣に弁当箱をスローイング。

「よろ~」

「ちょっと! お姉ちゃん雑すぎ。もうッ!」

 と言いつつも持っていってくれる麻衣に敬礼!

 俺は自室のベットへダイブして手近な本棚に手をーー

「本屋寄るの忘れた」

 参考書など読む気になれず俺はそのまま寝ることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ