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《6周年ですよ! &120万PV大感謝! ありがとうございます!》 ギャルゲー転生 ヒロインたちを攻略しようとしたら俺が攻略対象でした!?  作者: mask
天ルート編

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天ルート 幕間14

「どうして私とあなたが? 遠慮したいんだけど」

「そっか。それは残念。だったらーー」

 天は麻衣に一歩前へ。

「先輩の方に行こうかな〜。色々と話したいし。うん! そうしよう。それじゃあね、妹ちゃん♪」

「待ちなさい」

 立ち去ろうとした天。

 その右腕が強く握られる。

「お姉ちゃんに何する気?」

「うーん?」

 天は笑みを深める。

「私と先輩って結構仲良しなんだよね〜」

「嘘を吐かないで。あなたとお姉ちゃんが会ったのは今年でしょ? それまでにそんなに接触はなかったはず」

「決めつけは良くないよ。私と先輩は“中学”からの仲なんだよ?」

「……は?」

 険しかった麻衣の瞳が丸くなる。

「そんなはずはない。だって私は小学校からお姉ちゃんと一緒の学校に通ってるの。あなたのことなんか知らない」

「私は知ってたよ? だって同じ学年だったんだから。そういえば相島姉妹って有名だったよね。優しくて運動も勉強も出来る先輩。それに対して妹はーー」

「少し黙れ、お前」

 その一言で天は硬直する。

 冷えた硬い言葉。

 まるで首筋にナイフを添えられたようだった。

 冷えた汗が天の頬を伝う。

 だけど。

 いや、だからこそ天は嗤う。

「どうしたの、相島 麻衣さん?」

 笑みを崩さない天。

 麻衣は一度瞳を閉じると、表情を消す。

 だけどすぐににっこりと微笑む。

 その笑顔は天に向けたものではなかった。

「皆、ごめーん! 私、二階堂さんと用事があったんだった! 今から行かないといけないから適当に食べちゃって!」

 振り返ってクラスメイトと話す麻衣。

 クラスメイトは不思議そうにするが、麻衣が言うならと納得する。

「じゃあまた午後ね〜。ふう」

 麻衣は一息を吐くと天に向く。

「それじゃ行こっか」

「流石は演劇部。とんだ女優だね?」

「何のことかな? 用がないなら戻るけど」

 麻衣は相変わらずのにっこり。

 だけどそれがただの仮面だと天は理解した。

「二人っきりになれるところに行こうか」

 天も一緒に昼食を食べる予定だったメンバーに一言伝えておく。

 そちらも特に怪しまれることはなかった。

 そして二人はお弁当を持って校舎へ。

 どちらも口を開かない。

 階段を登り続けて、先を進んでいた天が扉を開ける。

「ここなら誰も来ないかな」

 学校で天の落ち着ける場所。

 屋上だった。

「今日は暑いから陰で食べようか」

 天は陽に晒されない場所を探して腰を下ろす。

「ほら、隣に座って。一緒にお弁当を食べようよ」

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