表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・鋼の国    作者: Rafu/
第三章 戦争の足音
27/37

幕間〜六年前の事件〜

本編とは少し逸れますが...

一日目

何やら昔の兵器の復元作業を依頼して来たところがあるらしい。しかも匿名での依頼だ。明日には、復元する兵器の搬入作業があるという連絡が回ってきた。仕事が入るのことはとても嬉しい。



二日目

搬入された兵器は、ヒューリーというものらしい。依頼側からの要望は、完全な自動化を最優先でしてほしいとのことだった。自分は、そのシステムを開発する係になった。昔はそういうシステムはあったらしいが、最近はあまり見なくなった。一からの開発なのに期限は、とても早い。



三日目

参考資料としてとある発明家が作った『ヴァスティシステム』を参考に開発を進めることになった。機体の修復が意外にも早く、少し期限が早めになった。


...約一ヶ月後...


三十三日目

明日は、新しく開発したシステムの試運転の日だ。最近は、日記を書く時間が多く取れないので、短文になるだろう。なので、音声と映像データをあるところに転送することにした。本来ならやってはいけないが、このヴァスティシステムをコピーしたものの深いところに隠す。余裕が持てた時に、拾い上げるとしよう。



三十四日目

今日の試運転は上手くいった。いよいよ機体に搭載し、起動させる日が近づいて来ている。



三十五日目

少し体調が優れない。明日は休むことにした。



三十六日目

明日の昼過ぎにスイッチを入れるそうだ。その場に立ち会えないので、妻と子供が見学に行って感想を聞かせてあげると言ってくれた。



三十六日目

いつまでたっても、帰ってこない。どうしたのだろうか?胸騒ぎがする。



三十七日目

体調が良くなりそうなので、明日様子を見に行くことにした。



三十八日目

研究所は消えていた。機体が暴走したらしい。研究所跡地を見てみると、見覚えのあるぬいぐるみが落ちていた。それは子供が大切にしていたものだった。...仕事も妻と子供も、もういない。



三十九日目

もうこの世にやるべきことはない。研究所のデータは、全て消去した。そして、恨む。あの国を。レファレンを。



本編の続きは来週です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ