表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・鋼の国    作者: Rafu/
第二章 遺跡探索編
24/37

終わりの始まり

『あら、早いし無事に終わったみたいね。』

 大量のロボットを倒し切り、帰り方が分からず、座り込んでいたソハンに、驚いたような声が聞こえてきた。

 聞きたいことがあったソハンは、声が聞こえてくるとすぐに聞いた。

「最後のは...」

『ん?』

「最後のは、あのデカイ奴を倒したら出てくる...決して、あなたがキレて出したのではないのですね?」

『えぇ...もちろんそうよ!』

 ヤケクソとかそういう言葉は、言っていないと言ったら言っていないのだ。




「あ、早く元の場所に返してよ」

『あーはいはい。分かりましたー』

 女は渋々と言った感じで、そう言った。そして、ソハンの目の前に黒い穴が出現する。

『コレに入れば戻れるよー。』

 ソハンは、迷いなく入っていく。

『えっ...そんなにあっさり...』

 そんな声も無視して、ソハンはすたすたと入っていく。



 女に悪意とかそういう気はなかったらしく、穴を出た先は普通に最初にいた場所だった。

「ソハン!」

 出た瞬間、リアンがすぐにソハンに気が付いて走ってきた。

「おぉリアン、無事に終わってたんだな。」

 そこへ、ヒューマが歩いてくる。

「リアンが一番乗りだった見たいよ」

「へぇ...凄いな、リアン。」

 凄いと言われたリアンが、ドヤっとする。

「あ、ソハンもアレ貰いなよ。」

 ヒューマが、大事なことを思い出したようだ。

「そうだね!」

 リアンもそれに同意する。

 そして、あのカプセルについての説明を二人でする。



 説明を聞いたソハンが上を向いて叫ぶ。

「劣化版の設計図、くださーい!」

 すると、あの声が聞こえてきた。

『持ってけ!』

 その声と同時に降ってきたカプセルと、紙切れ一枚。

 それをソハンは、見事にキャッチする。

「何だ...?この紙切れ...コレ二人とも貰ったのか?」

 その質問にリアンが答える。

「え?紙切れなんて貰ってないけど...」

「じゃあ何だろ...これ...なにも書いてない...」

 その紙切れは、白紙だった。



 ソハン達は、自分の試練や手に入れたアイテムの話をしながら、鋼鉄丸を停めた場所まで歩いて行く。

「あ、あのカプセル二人とも使った?」

 一通り話終わった後に、ソハンが二人に聞く。

「まだ使ってないよー。外に出てから使おうかなーって」

 そこでさらに、ソハンが気がつく。

「あ!リアンのアイテムで鋼鉄丸のところに行けば早いんじゃ...」

「「あ」」

 持ち主であるリアンさえも、そのことは思いつきもしなかった。

 その後、リアンのアイテムで鋼鉄丸のところまで一気に戻った。

 そして、一旦バンダーに戻る事に決めた三人だったが、この選択で更なる事件が起きてしまうのだが...それもすぐそこの話。





 レファレンの大会議室。そこには、この国のトップが集結し会議が行われていた。

 そこで、行われる会議の主導権は普段、政治家達のものだが、今回は軍の将校達が握っていた。

「それでは、この決定でよろしいですか?」

 それは、この国の大切なものを取り返す準備だった。

「使い捨ての傭兵もすでに確保済み。」

「魔改兵も十分すぎるくらいにいる。」

「部隊の配置も察知されずに終了している。」

「奴らは、二日前の時点で正体不明の場所に入っている。恐らく...」

 そのタイミングで、一人の伝令役が飛び込んでくる。

「失礼します!奴らが動きました!例の街に向かっています!」

 それを聞いた会議室のメンバーは、ニヤリとする。

「では...」

 会議室の上座に座っていた人物が、大声で告げる。

「これより、レファレンはバンダー襲撃作戦を開始する!目標を発見次第、報告せよ!」

 それを無線越しに聞いたある軍団が、バンダーに向かい進軍する。

次回の投稿は、未定です!決まり次第、ツイッターにてお知らせします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ