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旧・鋼の国    作者: Rafu/
第二章 遺跡探索編
13/37

ボルカニカ

久しぶりの投稿です。お待たせしました。

  街を出発した一行は、とりあえず海岸線へと向かっていた。機体は鋼鉄丸と紅蓮丸だけでなく道中出会った傭兵の機体もいる。なんでも、最近機体狙いの賊が出て来ているということで、不慣れなものがいると襲われてしまうらしい。その護衛役を引き受けて収入を得ているのが、この傭兵集団『ボルカニカ』だ。彼等に遭遇したのは、出発して五日後の夜だった。


 


  その日、ソハン達は野営の準備をしていた。

「あ!」機体の整備をしていたヒューマが焦ったような声を出した。

「どうした?パーツ足りなくなったか?」

「いや...パーツはまだあるの。でもね紅蓮丸のプラズマエンジンがちょっとね...」ヒューマの紅蓮丸のプラズマエンジンは、システムが特殊だ。魔導核から一定量魔力を溜め込んだ上で起動する。そして、蓄電器を備え付けることでその溜められた魔力を増加させながら駆動させることができる。で、今なにが起きたかというと...

「あと一ヶ月はもってくれるはずが、魔力が空に...接続器具無いよ⁉︎今⁉︎どうしよう...」魔力が切れたらしい。ちなみに、紅蓮丸の武装の魔導核は、通常のものとは違うため接続器具があってもできないそうだ。

「え...どうするの?ソレ...」悩んでいた時、リアンが話しかけて来た。

「あっちの方から、たくさん音が聞こえるよ〜なんか来てるみたい。」自分たちの中では一番耳のいいリアンが気がついた音は、機体の振動音だった。

「こっちにまっすぐ向かってくるね...」

「ヒューマ、魔導砲改は向き変えれる?」

「うん。向きくらいなら大丈夫。」

「念のために撃てるようにしといて!」もし突然襲われて何もできずにやられるのは勘弁だ。

『あーすまない。俺たちは敵じゃあないんだ!傭兵をやっている集団だ!あんた達の護衛役をしたい!』スピーカーで男の声が聞こえてきた。

  その男は、ルカナという名前らしい。本人が言ってきたのだから本当の名前なんだろうが。

  ルカナ達が声をかけてきたあと、色々と話した。偶然にもルカナ達の機体の中に一台だけヒューマと同じシステムを使用しているものがあった。器具も同じものだったため鋼鉄丸からエネルギーを供給しておく。

  ルカナは、海岸線の街、バンダーまでなら護衛できるということだったので護衛を依頼した。報酬は、あちらについてから仕事量次第で決めるということだった。




  『ソハンさん!もうじきバンダーにつきますよ!』ルカナが声をかけて来た。

「お、ようやくですか!何事も無くて良かったですね!」賊なんて出て来ることなくバンダーにつこうとしていた。

  だが、こういうのはやっぱりよくあるらしい。真っ赤に光るセンサー。

「機体反応⁉︎ここで出てくるのか...」

『ようやく着くってのに‼︎クソ野郎が!』


 悪すぎるタイミングで...賊のお出ましだ。

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