まえがき
初投稿です。
褒められるのは歓迎ですが、非難されたら耳を塞ぐ作者、赤の虜です。
誤字脱字を頻繁に出す作者ではありますが、温かく見守ってください。
戦乱の時代。
ゴブリンやオーク、オーガといった魔物は勿論、魔族や人族、獣人、竜が一つの大陸で闊歩し、己こそが最強であると世界の覇権を競い合う。
そんな世界があった。
種族だけの争いではない。
軍と一個体が戦うこともあれば、軍と軍、または個と個が争うこともある。
一般的に、あるいは順当に考えれば勝者となるのは、常に数の多い方だ。
いくら個の力が強力とはいえ、世界は個ではなく、軍あるいは群を勝利へと導くように出来ている。真理はいつの世も揺るがず、さながら世界の根幹をなすかのように存在する。
個は軍に逆らえないし、そう思うことすら諦めるべき。
誰もがそう思う。
―――少なくとも、この世界以外の者達は。
この戦乱の世界にはそんな多勢が少数を支配する仕組みは――ない。もっと言えば、個が軍を支配することさえある。
たとえば、世界にはたった一人で一国を相手に快勝する化物、三王がいる。
『覇王』。
『竜王』。
『魔王』。
たとえば、特性と呼ばれる特殊な力を持った超常の存在、四天の勇者がいる。
『常勝』。
『怪力』。
『闘争』。
『災禍』。
たとえば、その剣の技巧のみで、先述の者達と渡り合う英雄がいる。
『技剣』。
『剛剣』。
『絶剣』。
彼らのような強者を筆頭にして、誰もが生きるために武器を持ち、戦わなければならない戦乱が続いてきた。
これから語るのは、そんなどうしようもない、救いようのない世界で、自分からその戦いに参戦した、怖いもの知らずの――愚か者達の話である。
ストックのある内は順調に進みますが、それ以降は投稿ペースは落ちるので、ご了承ください。