表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ハンドメイド』  作者: ノラ*ノア
5/6

【同じ顔だった?】

続きです…


【同じ顔だった?】



カフェにて3:50


話は戻り現在。カフェで行方不明者が続々と出てくる事件について調べる為。一旦屋敷に戻ろうとする紫と翠。


「あ、海斗…図書館に行って最近の行方不明類の事件についての資料をお願いします。」


「はぁ?!何で俺が?!てめぇー1人でいけb…」


「お願いします……ね………?」


海斗が文句を言おうとした瞬間翠の笑顔でのお願いが圧力(殺気)へと変わったのが見えて海斗の背筋が凍った。


「……………ハイ……………」


そんな情けない声の返事を聞いた途端翠は紫の後を追いかけて屋敷に戻る。


「ってかこの大荷物も俺一人で持って帰んのかよ?!?!」


二人が去ったあとに荷物に気付いて叫ぶ海斗、だがその言葉はどちらの心にも届かなかった。


◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇

秋華家の屋敷4:15


屋敷に戻り紫と翠はネット上から行方不明者の目撃情報や詳細を調べ漁っていたが何の手がかりもなく落ち込んでいる2人。


その時…


「翠…!これを見なさい!」


そう言い紫が指差したのは「行方不明者の会」っとどストレートな名前のサイトだった。


「なんですか?このサイトに何が…」


少し呆れ顔になって居た翠がそのサイトを覗き込む。


「え…?」


そこには行方不明者の名前、プロフィール、最後にいた場所、最後にあった目撃情報、など一人一人細かく記されてあった。


「ね?!すごいでしょ?!もうちょっと下を見てちょうだい!」


そう聞いて翠は、マウスを操作しサイトを下にスクロールする。そこには、

行方不明者の目撃情報があった場所に赤ピンの目印がある地図があった。

その目印は一つの区域を囲むように記されていた。

そんな光景を見て怪しいと思わぬはずもない。


「ここ!行きましょう。明日行きましょう…!絶対いきましょう…!!」


事件解決の希望が見えた翠は少しだけ舞い上がりながら明日行く事を連呼する。


「わかった、わかったってば!」


明日行くから!っと紫が翠と少し嬉しそうに会話をしていると…



希望が見えてきた7:20頃




ガチャッ…キィィ……


ガタンッ


ドアがゆっくりと開き何か黒いものが崩れ落ちたのがわかった。


「…?!」


紫はとっさに下がり翠は紫守るかのように前に出て落ちたものを警戒しながら見る…。

それは人型をしていた事がわかり翠がソッと覗いた時赤い液体が流れ落ちているのがわかって翠はとっさにその人を裏返す。



その身体は右腕がなく左目から血の涙を流しハラワタをえぐられている。

右腕から血液が流れ出しているのを抑えて顔に被さった赤髪を退けるするとそこには


自分のよく知った友人(海斗)の服をまとっている。

自分が知っていないとおかしい顔。


怪我をした相手の顔それはまさしく


僕(翠)の顔だった。



◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇


海斗を置いて翠と紫が帰った後。


「はぁ…この荷物持ちながら調べ物って…鬼かっつーの…鬼畜翠め…許せん…」


そうブツブツと翠に対する文句を言いながら歩く海斗。


「…図書館か……ぁ…図書館って…どこだっけ…まぁいいや!そのうちつくだろ!!」


ポカーンとしながら自分の目的を考え直す海斗。だが、海斗は図書館の場所を覚える脳を持っていなかったようだ。そのまま、まっすく歩き続ける海斗の前に1人の少年が近付いてくる。


「あの…すみません…これ落としませんでしたか…?」


とても小柄で、その少年の体にはサイズが大きすぎるコートをまとって帽子をかぶっている。いかにもスラム街から来たような雰囲気の少年が差し出した手には砂時計があった。


「…?それ、多分俺のじゃないぞ?」


砂時計に見覚えがない海斗。その反応を見て少年があたふたしながら言う。


「えぇ…?!でも僕、見ました…お兄さんの荷物からこれが落ちるところ…!…確認して見てください…!」


絶対にあなたのです。と言ってくる少年を前に海斗は疑わしく砂時計を手に取り確認する。

サラサラと白い砂が落ちていく砂時計を見つめる海斗。

するとだんだん意識が遠のいていく海斗に大きな声で呼びかける少年。


「お兄さん?!しっかりしてください!!!」


「…!」


その言葉に気が付きハッと意識を取り戻す海斗はとっさに砂時計を自分のポケットにしまう。


「ああ…多分これ俺のだわ…ありがとな…!」


「いえいえ……こちらこそ、ありがとうございます♪」


「…?そんじゃ…!…ぁ、図書館の場所知ってねーか?」


「え…図書館ですか…んー歩いたら4時間くらいかかっちゃいますよ?お兄さんどこからきたんですか……?」


「え…秋華家の屋敷だけど…?」


「…?!全くもって真逆じゃないですか…!!僕が案内します!僕も同じ方向なので行きます!馬車で行った方が早いですし早く行きましょう日が暮れます!!」


「お…おう!」


「ところでお前、名前なんて言うんだ?」


「あ…自己紹介がまだでしたね。僕は……ちゃんとした名前がないのですが…ジャックとお呼びください!」


「俺は海斗だ。秋華んところで従者やってる。よろしくな!」


ニコッと笑顔で返すジャックと一緒に馬車に乗り図書館に向かう海斗。


◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇♦︎◇


図書館着…7:35。


「はい、着きましたよ。もうすっかり夜ですね…では僕はこれで失礼いたします。また後でお会いしましょう♪」


「おう!ありがとな!」


図書館の前でジャックと別れ、図書館に入る海斗。

海斗の視界に入る大量の本、そして右端に図書館の管理人。

手取り早く管理人に聞けばいいや。そう思い海斗は管理人に話しかける。


「えっと…最近の行方不明者の資料ってありませんか〜?」


「あ…はーい。少々お待ちください…!」


そう言い慌てて大量の資料を漁る管理人。


「ぁ、あれ?おかしいですね…この前まで大量にあったのですが……ちょっと聞いて見ますね!」


行方不明者の資料があまりなく他の管理人に尋ねているが、海斗は眠そうにあたふたしている姿を見ていた。数分後、テクテクと管理人が海斗の前にきて言う。


「あの…どうやら他の方がほとんど持って行ってしまったようで…今はこの一枚しかありません……申し訳ございません!」


「えぇ…マジか、じゃあとりあえずその一枚だけでもコピーもらっていいか…?」


「ぁ…はい!かしこまりました!!」


また、テクテクと管理人が資料を持ってコピー機を作動させる。

そしてすぐに戻ってきて、海斗にコピーした方を渡してきた。


「そんじゃ、俺はとっとと帰ります。ありがとうございました!」


そう言い海斗は一枚の資料と大荷物を持って屋敷へ戻ろうとする。


図書館を出る7:55


馬車乗り場で馬車に乗ろうとした海斗だが、荷物がいっぱいで自分は乗れない事に気付いた。荷物は先に屋敷に送ってもらう事にして海斗はもう一台馬車を待つ事にした。

馬車を待っている間海斗は先ほどの資料を見る。

資料には4人の人物のプロフィールなどが書いてあった。その中に1人気になる人物を見つける。名前は違うが同じ顔写真と行方不明時にきていた服が砂時計を拾ってくれた少年ジャックと全く同じだと言う事に海斗は気付いた。


「…?!ジャックじゃん?!名前ちげーけど!!」


ジャックと全く同じ顔と服装の写真の少年がいる事がわかり先程までジャックが向かっていた方角に海斗が慌てて向かう。


少し細い道に入り、迷子になってしまう海斗。


「やっベー…道わかんね〜…しかも疲れた…すわりてぇ〜…あ、公園じゃん…ベンチだ!きゅーーけーー!」


自分に呆れながら海斗は公園のベンチに座る。だが、ベンチは少し古かったのかガタンッと海斗が座った瞬間揺れる。その時の衝撃で海斗のポケットから砂時計がベンチの下に落ちる。


「うわ、最悪じゃん!」


うわぁっと言いながらベンチの下にある砂時計に手を伸ばす海斗。

砂時計と一緒に葉っぱやゴミなども一緒に掴んでしまうが、その中に丸い乾燥した玉がある。


「…?なんだこのカッピカピのやつ…?水でも入れれば膨らむか?…まぁ一応持っとこう…」


そう言い海斗はとりあえずポケットの中に砂時計と乾燥した玉を入れた。


海斗が立ち上がろうとしたその瞬間。


ゴンッ…


「…?!」


バタッ…


後ろから何か硬いもので後頭部を殴られる海斗。ズキンッズキンッと痛む頭、朦朧とする意識の中わずかに見えた人影。相手の顔は見えなかったがどこか見覚えがある小さな体がまとう大きなコート。


「お兄さん…付いて来ちゃダメじゃないですか…」


そこで海斗の意識は途切れる…

閲覧ありがとうございました…!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ