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第4話

第4話『ロリっ娘が3人(…ってあれ?オレも含まれるのか!?;)』

アンナ「うぅ…ん…もう朝か…。

…?あれ…なんか柔らかいモノが…。」(もにもに)


瑠璃「おっは~♪アンにゃ~♪朝からあたしの乳揉むとか相変わらず元気だにゃ~♪」(ニヤニヤ)


アンナ「…は?Σ何で瑠璃が居んの!?;」


瑠璃「彼女が~彼女の部屋に居たら~おかし~か~?」


アンナ「あぁうん;

瑠璃だもんな…;」(諦め)


瑠璃「…な~んかそ~ゆ~はんの~も傷付くにゃ~…。」


…傷付くとか言いつつニヤニヤしている瑠璃を尻目に手早く着替えたオレは、瑠璃を引っ付かんで瑠璃の部屋へ行った。



「ほら、手伝うからさっさと着替えろよ。」


そう言いつつ瑠璃の下着やらシャツやらをポイポイ出してくオレ。

何かもう、毎回の事だから慣れた。

瑠璃の下着とか用意するの。


「むぅ~…アンにゃ面白くな~い。

アンにゃには恥じらいがな~い!」


「うっせー、お前がしっかりしないからオレが瑠璃の下着を見慣れちまったんだろが。」



だから今更クローゼットに入ってる洗濯済みの下着見ただけで興奮するとか無ぇよ。

…まぁ…瑠璃が着てたらとか…洗濯前の下着なら別かも、だけどさ…///

言ったらふざけて扇情的なポーズとかしてくるから言わねぇけど。



「ほらバンザーイ。」


「ほ~い。」


「よっ…胸を整えて…、ブラよし、っと…………ん、シャツよし、ほら、足上げろ…っと、はいスカートに足通す!!

よしっ!!」



制服着せたら次は髪だ。



「オレは良いけど美夏がうるさいからなぁ…っと…えーっとこーしてあーして…よしっ!」


出来たっ!サイドアップテール!!

(ーωー§ (・ν・´)

は?巻き髪とか手が込んでる??良いんだよ!彼女が可愛いに超したこたぁ無ぇっ!!(どや顔)


バッチリ準備したオレと瑠璃は食堂にやってきた。


朝食はバイキング形式でメニューも何でもありなカオスっぷり…

食材がもったいなくないか??

やっぱり無能だろじいさん…;

まぁ旨いから良いけど。



オレはご飯と味噌汁と漬け物だけ(元々朝はそんなに食えないし)、後お茶。

瑠璃はトーストと紅茶だ。

は?それで足りるかって??

まぁ確かに男の時は途中で腹がへって菓子パン食ってたけど、何かさ…この身体になってからは少食と言うか…燃費が良いと言うか…但し、女の子だから…って訳でもない。

実際、元ネタのリリアンナは燃費の悪い大食らいだし。


瑠璃?瑠璃はまぁ…元々少食だから。

昼でも菓子パン1個だったし(彼女になってからはオレの弁当だがそれでも量は少い)。


まぁとにかく。

朝飯終了~

…と思って立ち上がろうとしたら勇悟と美夏が来た。



「おはようございますアンナ、瑠璃ちゃん♪」


「おはよう!お二人さん!!」


「よぅ…朝から仲が良いなお二人さん。」


「「当然だろ?(ですよ♪)」」


「相変わらずらぶらぶだにゃ~♪」(ニヤニヤ)


「まっ、オレ達も負けてねぇけどな!!」



あぁ…言い忘れてたが新しい女子寮長は美夏だ。

溢れ出す母性的には適格者だが 天 然 だ 。

オレ達のサポートは必須だろう。

まぁ、今のところ、去年から寮長をしている勇悟がバッチリサポートしてるから何も問題は起きてないが。


…始業式が終わった後で瑠璃と一緒に差し入れにでも行くか。

勇悟の奴、美夏が恋人だからってだけじゃないだろうが、頑張ってるし。


それに…親友である“俺”が不在なのを一番淋しがっていたのは…事情を知る瑠璃を除けばコイツだけなんだし。

まぁ、今はそのポジションに“オレ”が居るから気丈に振る舞っている。

が、やはり(悠希)(杏奈)では違うらしく、若干よそよそしい…まぁ、仕方無いよな…。



朝食を済ませたオレ達は、もう慣れきった何時もの通学路(寮から校舎までの短い距離だが)を歩く、当然の様にオレの腕にくっつく瑠璃を愛でながら歩くオレを見る美夏は本当にお母さんみたいな柔らかい笑顔だ。

勇悟は…パパだな。うん、父性全開じゃねーか…;


つーか秋穂ちゃんは??



「そう言えばさ、勇悟に美夏、秋穂ちゃんはどうしたんだ??

ブラシスコン(?)なアイツが二人の側に居ないのは珍しいな?」


「あきちゃんは先に学園へ行きましたよ~。」


「なんだか張り切ってたな。」


「ほぅ…?」



まぁアイツはアイツで友達が多いしな。

同じクラスに誰が居るのか気になるんだろ。

まぁ…オレはきっとまた瑠璃や勇悟や美夏…それと『白雪 真冬』と同じクラスになるんだろうし…なるよな…?;


因みに白雪 真冬(しらゆき まふゆ)ってのはオレらの同級生で実家から通っている奴だ。

だから寮内で会うことは無い、休みの日に、美夏や勇悟と遊んでる事はあったが男時代のオレとは接点が皆無。


因みに童顔で低身長な合法ロリ枠だ。

全てが瑠璃より幼いし、瑠璃の中身が早熟だから余計に瑠璃より幼く見える。


常に敵意剥き出しでオレに嫌味を言って突っかかってきたアイツは、勇悟と合わせてマジでウゼー大嫌いな奴“だった”、が、瑠璃と恋人同士になって、勇悟とのわだかまりも無くなってからはある程度緩和したし、“杏奈”になってからの春休み中には接点が増えたな。

美夏と出掛ければ必然的に真冬とも出会う事にもなるし。

それで評価は変わった。


アイツ…『自分をからかってくる嫌な奴』って先入観無しで接してくると人懐っこくて結構可愛いんだよな…


ま ぁ 可 愛 さ で 瑠 璃 に は 勝 て な い が 。


とりあえず、杏奈になってからの真冬との出会いを思い出そうか…


まだ春休み中だったある日、瑠璃、美夏、勇悟と隣町へと遊びに来てた時の事だ。


「なぁなぁ!たまにはあっちへ行ってみよーぜ!!」


「ん…あっちか…案内頼むぜ勇悟!」


「おうよ!任せな!!」


それで、偶々人気の無い道を通った時、見覚えのある黒髪ショートヘアの女の子を見かけたんだ。


「止めるのです~!#放せなのです~っ!#」


「えっ…?

あれって…白雪さん…?」


(あ…クソ幼女じゃん…ってか誰だアイツ…。)


ただ、その子は知らねぇ男に無理矢理連れていかれそうで、嫌がっていた。

それが真冬だったんだ。


「クッ…追うぞ悠希!!」


「任せろ相棒!!」


「…!?」



って…しまった!!;

つい何時もみたいに答えちまった!!;



「瑠璃と美夏はここで待ってろ!!」



オレが『悠希』に反応した事に、美夏が訝しげな表情(かお)をしたが…

オレは瑠璃が誤魔化してくれると信じてその場は任せた。


…で、追いかけていった先はテンプレな路地裏コースな場面な訳で…



「「てめぇっ!!白雪さんを放しやがれっ!!」」


「あ?なんだテメェらは?」


「邪魔すんならぶっ殺すぞ!!」



威勢良く飛び出せばそこにはなんとこわ~いお兄さん方(テンプレで草)が…



「赤坂!!

…と、誰なのです!?;」


「あ、ども。瑠璃の親戚兼彼女の蒼井です。」


「ギャハハハハ!!何だテメェは!

俺達にその女の子をプレゼントしに来たのか!?」



そうだよな…コイツからしたら勇悟はともかく、“杏奈(オレ)”とは初対面だもんな…;

それはともかく、オレも勇悟も下品な笑い声を上げる馬鹿共にイラッときた。



「ん な 訳 あ る か !!#

オレがプレゼントとかマジふざけんなよ!?#

勇悟!!お前は好きに暴れろ!!オレが合わせるッ!!#」


「ああ…オレの相棒が女だからって嘗めるなよ…?#

相棒、背中は任せたぜ!!」



言うが早いが勇悟は不良(笑)な奴等を殴り倒して行く!!

オレは宣言通り、勇悟の背中をカバーする様に動き、あっという間に全滅させた!!



「へへっ…お疲れ勇悟!」


「オウッ!!お疲れさん杏奈!!」



オレと勇悟は笑顔で拳を付き合わせ、一瞬、お互いの健闘を讃え合ってから白雪さんに振り返った。



「大丈夫だったか?白雪さん。」


「えと…ぼくは大丈夫なのです、ありがとうなのです赤坂。

それより…貴女は誰なのです…?」



勇悟に助け起こされた白雪さんは、勇悟にお礼を言った後、オレに困惑した様な顔を向ける。

ま、当然だな。



「初めまして、オレは瑠璃の親戚兼彼女で、悠希が居ない間、勇悟の相棒代理をやらしてもらってる蒼井杏奈だ。

よろしくな♪」


「よっ…よろしく…なのです…///

あの…ぼくの事は真冬、で良いのですよ?」


「そうか?なら真冬もオレの事は杏奈で良いぜ。」


「はは…早速気に入られたか…;

白雪さんは女の子にはなつきやすいからなぁ…;」


「赤坂!!余計な事は言わなくて良いのですよ!!///」













…って事があったんだよなぁ…。

だから真冬はオレにもなついている。



「おはよ~なのですぅ~♪」


「おはよう白雪さん!!」

「よう真冬。」

「おはようございます真冬ちゃん。」

「おっは~まふまふ~♪」



うん、丁度真冬が来たな。

その真冬はすぐにオレに飛び付いた。



「おはようなのです杏奈♪」


「あっあぁ…;」



えらいなつきようだ…;

…中身が一緒でも女ならオレにもなつくんだな…;

まぁ、中身が“悠希”なのを知っているのは瑠璃と学園長(じいさん)だけだが。



「これで何時ものメンバーは揃ったな!!」


「今年も皆同じクラスだと良いですね…?」


「どう転んでもゆぅちんは居ねーけどなー。」


「黒崎はともかく、きっと大丈夫なのです♪」


「さ、早くクラス表を見に行こうぜ!!」



―で、クラス表の前に皆で行くと、やはりすごい人だかりが出来ていた…;



「わ~!人がゴミのよ~だ~!」


「何で楽しそうなんだ瑠璃は…;」


「どうする?

なんなら俺が皆の分を見てくるけど…


「いえ!!自力で見に行きましょう!!」


「無理はするなよ?美夏。」


「勇くんと杏奈が一緒なら大丈夫です♪」


「ん…なら勇悟、オレ達で3人を守りながら行こう!!」


「…分かった、頼りにしてるぞ杏奈!!」



言うが早いが勇悟が真冬を肩車して美夏の左手をにぎったから、オレも瑠璃を肩車して、美夏の右手を握る。



「行くぜ勇悟!!」


「っしゃ!!バッチコイ!!」


「「はいはい通りますよー!!」」




二人で美夏の手を引きつつ人混みをかきわけたオレ達は、何とか掲示板の前までたどり着いた…



「さてさて~クラスは~?


「あっ!!皆一緒なのです♪」


「皆3ーAだな!!」


「完 全 勝 利 !!」


「皆さん、今年も宜しくお願いします♪」


「宜しく!!」


「楽しくなりそうだ!!」


「あたしゃアンにゃが一緒ならい~けどな~♪」


「とにかく、宜しくなのですよ~♪」




…流石に美夏も瑠璃も彼氏持ちになったせいか、オレ達と同じクラスになった人達は去年みたいな狂喜乱舞は―




『転校生と一緒だぜ!!イャッフォォォイ!!』




―あ;

そう言えばオレは今女だった…;












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