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第2話

~第2話 『百合カップル』~

アンナ「サブタイトルおかしくね!?;」


瑠璃「ど~こが~?あたしとアンにゃは本物のカップルだぜ~?」


アンナ「そりぁ…そうだけど…///」


瑠璃「って事で~あたしとアンにゃので~とだにゃ~♪」




時間は少し経って勇悟達が一旦帰った後(買い物のお誘いに来たらしい、因みに赤坂家と緑川家はオレ達黒埼家から見て向かい側だ)。

オレは着て行く服に迷っていた…。



「ズボンにするかスカートにするか…それが問題だ。」



は?普通ズボン1択だろ??

甘いな。

瑠璃に『ゆぅち~ん、折角おにゃのこになったなら~スカートはきなよぉ~』って甘えられたらそりゃあ迷うだろ!

何?リア充死ね?やっぱり頭おかしいだろ??

…すみません、調子乗りました。



「ありゃ~…ゆぅちんは結局ズボンにしたの~?」


「まぁな。」



白のシャツに迷彩柄のカーゴパンツ。

いかんせんなんちゃってミリオタっぽくて更に男装っぽいが、まぁラフな格好だな。

…胸はキツいしズボンはダボダボだが…。

でもさ…いくら彼女に頼まれてもスカートってのは…ねぇ…?

まぁブルァァァッ!!とかは…瑠璃に無理矢理(と言うか朝気絶してる間に)着けられたから…ねぇ?

しかも恐ろしい事にピッタリサイズ…。

女体化イベント特有のランジェリーショップへ突☆入☆が無くて良かった…。




















「何て思っていた時がオレにもありました…。」


「ん~ふ~ふ~♪

こ~んな面白いイベント~あたしが逃す訳~無いっしょ~?

あたしの下着を着させたのは~他の野郎に~アンにゃのスケ乳を見せたくね~から~。

よそ~ど~りの乳が強調されるよ~なシャツにしたし~。」


「ですよねー…



でもさ瑠璃よ、いくら女性しか居ないランジェリーショップ内とは言え、少し発言を自重しよっか?

…違った…勇悟[主人公属性持ちのバカヤロウ]が居たわ。

オレの姿をチラチラ見ながら股間抑えんな、キメェから。

『変態だ~っ!!』って叫ぶぞコラ。



「それで?

こうゆうのはどうゆう規準で選べば良いんだよ??」


「女の勘~。」


「ふざけないで下さいよ?瑠璃さん。」



わぁお…緑川さん何時の間に…?

後天然なのにツッコミ属性とか新鮮だな。

やっぱり別人じゃね?

双子の姉か妹とかさ…

そんな緑川さんは店員さんを呼んで―

ってMA SA KA 。



「逃げちゃダメですよ~?アンナさん。」


「うぅ…優しく…してね?」


「ならあた―


「瑠 璃 さ ん ?」


「はい~…店員さんに任せます~…。」



いや寧ろ瑠璃にお願いしたかったッ!!;

ってか瑠璃よぇぇっ!!;

―で、数分後。



「うぅっ…なんか汚された気分…。」


「何言ってるんですか?まったく…


「ん~ふ~ふ~♪

アンにゃかぁ~い~♪」


「にっ…似合ってたよアンナさん…///」


「黙れ変態ッ!#」



店員さんに胸囲を測られたのはまぁ良しとしよう。

だが勇悟、テメェは駄目だ。

例の如く『様子を見に来る→躓いて更衣室へダイブ→倒れない為に掴んだのはオレの(ブラ)→そのままブラをずらしつつオレを巻き込んで転倒→顔を上げてオレ(の生乳及びパンツ)を見る(まぁオレを心配したからであり故意ではないだろうが)→勇悟は狼狽えオレ怒る(叫びはしない、だがお約束の股間ダイブ&乳揉みは許さん!#)→オレら(緑川さんが玩具の刀(どっから出した!?;)、瑠璃が風船ハンマー(いつ膨らました!?;)片手にマジギレ)にボコられる(?)』のラッキースケベコンボをかましやがって…!#


だから今、勇悟はオレだけでなく瑠璃からも緑川さんからもジト目で見られている状態だ。

…まぁ瑠璃はいつも通り…にも見えるけど。



「さて~アンにゃの下着は買えたし~。

次は服だにゃ~♪」


「ですね!

アンナさんはもっと可愛らしい格好だって似合いますよ♪」


「うぇっ!?;

いいよそんなのっ!!;」


「アンにゃがヤダって言っても~


「拒否権無しです♪」


「ちょっ!?;

や~め~ろ~~~~…



…で、再び数10分後…。



(…オレ…今元に戻っちまったら本格的に変態じゃねぇか…。)



服屋に連れ込まれたオレは、二人に散々着せ替え人形にされ、

白のブラウスに薄紅のカーディガン、薄緑色のミニスカート、ニーソックスにベージュのブーツな非常に女の子らしい格好になってしまった…。



「ってかミニスカート+ニーソックスとかこの格好は絶対瑠璃の趣味だろ!?



「せ~いか~い♪

絶対領域最高なり~♪」


「見る分には良いが自分が着ると恥ずかしいっての!!///」


「だっ…大丈夫だよ…///

アンナさん可愛いし…///」


「嬉しく無ぇよ変態ッ!!#

つーか着替えたいッ!;

ズボンを要求するっ!!;」


「ん~ふ~ふ~♪

アンにゃ百面相~♪

かぁいい~にゃ~♪」


「だっ…抱きつくなぁぁ~!///」



…で、

結局着替えをうやむやにされたオレはそのままの格好で大型ショッピングセンターに来ていた…ってオイ!!

最初からここが目的地なら下着屋や服屋の件は何なんだよ!?#

と瑠璃にツッコミを入れたら、

『アンにゃのあの格好は~

ズボラを自覚してるあたしから見ても~

女の子としては酷い格好だと思うぜ~?』

と呆れ気味に言われた…。

だが言わせてもらおう、私服として迷彩柄の服着た女性全員(オレ含む)に謝れと。

ってか普通に着てる人居るじゃねーか迷彩柄っ!!#


とツッコミを返したら今度は緑川さんがにっこりしながら

『貴女の場合は男物な上にあんなにダサく適当に着ていたので寧ろ貴女が謝れと言いたいです♪

1回桜庭先輩に会って爪の垢を煎じて飲みやがって下さいな♪』

と言ってきた…ってか般若のオーラが見えた…;

お前本当に誰だよ…?;

因みに、『桜庭先輩』とはオレ達の通う学園の生徒会長をしていた人で、フルネームは『桜庭 春奈(さくらば はるな)』だ。

当然だが当時高3だった先輩は既に卒業したので学園内で会う事はもう無い。

今はそのまま進学して大学生である。

…勇悟の行動結果によってはこの先輩のルートだってあっただろうが…

こいつは去年、『幼馴染みルート』って行動結果になったしな…

まぁ何にせよ瑠璃と恋人にしてくれたのには素直に感謝しているが…


閑話休題


それはともかく、まぁなんだ…?

有り体に言えば諦めました\(^o^)/


だって今のオレは女の子だから別に変態じゃねーし?(現実逃避)

この服だってオレの意思じゃねーし?(責任転嫁)

もうヤケクソだ。(自暴自棄)


って事で瑠璃からシュシュ(瑠璃とお揃い)をプレゼントされたからポニーテールにしてみた。


そしたら勇悟が『それ、手首に着けても良いらしいぜ?』とか抜かしやがったから『それを早く言え』とばかりにテールビンタをしてやった。


因みに瑠璃はシュシュを2つ使ってのツインテールだ。

緑川さんにやってもらったらしい。

非常に可愛い。

今すぐ抱き締めてなでなでしたいが我慢だっ…!

…と、オレが悶えていると。

ニヤケ面の瑠璃が近付いてきた…



「ア~ンにゃ~。

なでなでしても~い~んだぜ~?

アンにゃなら~いつでもかんげ~。」


「ぶっ!?」



そう言ってオレに抱き付いて頬を擦り寄せてくる瑠璃…

止めれ…///

オレの理性がピンチだからぁっ…!///



「アンにゃぁ~…あたし…アンにゃになでなでされたいにゃ~?」


「瑠璃…///」


「アンにゃぁ~


「るりぃぃ~!」


「かも~ん♪」


「こらっ!店内で何してるんですかっ!#」


「「あたっ!?;」」



なーんて固有結界発動していちゃついてたら緑川さんに叩かれたぁ…;

ってか緑川さん本当に大丈夫か…?;


…ん?

普段は天然な緑川さんが…ツッコミ担当…?

しかも…ギャルゲー主人公な勇悟の幼馴染みポジション…?

Σハッ…まさか…!?;


頭を叩かれていくらか冷静になったオレはここで、1つの可能性に気付いた…


もしかして緑川さん…

熱 が あ る ん じ ゃ ね ?


普通なら熱があるからキャラが変わる何て有り得ないが…

相手はギャルゲー的主人公な勇悟のギャルゲー的天然系幼馴染みの緑川さん…

有り得なくは無い…;

嘘であってほしいが…!;


そう思っていたら、同じく気付いたらしい勇悟が心配して緑川さんに声を掛けた。



「あの~美夏さん…?;」


「何ですかユーゴくん。」(にっこり#)


「ちょっと失礼…って熱っ!?;」



勇悟が緑川さんの額に手をもっていくと、ビックリした様に手を離した!?;

ってうぉぉぉい…冗談じゃねーよー…

マジで熱があんじゃーん…

そして勇悟は真剣な表情[かお]で緑川さんの両肩に手をおいた。



「美夏、今すぐ俺と一緒に病院に行くか家に帰って休んでくれ。」


「はい?#

バカにしてますか?#

バカにしてますよね!?#」


「してない、俺は熱のある美夏が心配なだけだ。」(キリッ)


「えっ…?///」


「…赤坂さん、緑川さんの看病、頼んだぞ。」


「おう、任せろ。悪いな…途中退場になっちまって…



勇悟は本当に申し訳なさそうな顔をして、緑川さんを背負って帰っていった…

そんな二人を見送っていたら、瑠璃が俺の背中にくっついてきた…



「…アンにゃ~…ど~する~?」


「オレ達も帰ろうぜ…なんか疲れた…;」



…そう言えば行きに描写が無かっただけで、オレ達は電車に乗ってここまで来ていたんだ。

…オレの着替えは地元でしたけどな…。

それはともかく、

やっぱりこの容姿だと何人かがオレを見て驚いたりしてた。

そうゆう奴等はきっと『藍色の欠片』のプレイヤーなんだろうな。

ポニーテールで私服でも『リリアンナ』だと思った奴等は…本当にすげぇな…。


後『キマシタワー』とか聞こえたけど気のせいだろ?気のせいだと言う事にしてくれっ!;

オレは百合を見る分には好きだが自分が百合なのは…何か違うんだよぉぉぉっ!!;



「アンにゃ~?な~に悶えてるんだにゃ~?」


「Σハッ!?;

何でもない…;」


「…アンにゃも~、風邪ひいたか~?」


「っ!?///」



そう言って心配そうにオレの額に自分の額をくっつけてくる瑠璃…///

あわわ…瑠璃の顔が…唇がぁぁ~…!///



「んぅ~?

熱は無いにゃ~…

でも~顔が赤いぜ~?」(ニヤニヤ)


「…やっぱりわざとか…!///」


「ん~ふ~ふ~♪

やっぱりアンにゃはおもしれ~にゃ~♪」


「クッソ!///

ここが駅じゃなきゃ即行でにゃんにゃんしてやんのにっ!!///」


「なら~、なでなでぷり~ず~♪」



今度は甘えるような表情(かお)になる瑠璃…

クッソ~!///

自分が可愛いのを自覚してやってやがるな…!?///

あざとい…流石MAD (サイエンティスト)…あざとい…!!///



「瑠璃…


「アンにゃ~…


「瑠璃ぃ…


「アンにゃ~かも~ん。」


「るりぃぃっ!!」


『まもなく電車がまいります!

黄色い線の内側までお下がり下さい!』


「あーもぅ可愛いなぁ~!」

「~♪」


『…そこの百合ア充共も黄色い線の内側まで下がりやがって下さい!!#

つーか死にてぇのか中坊のクソガキ共ッ!!#』


「「Σハッ!?;」」



また固有結界が暴走してた!!;

オレ達はそそくさと黄色い線(点字ブロック)の内側まで下がり、ホームに入ってきた電車に乗った…。


だが駅員よ。

オ レ 達 は 高 3 だ ゴルァ!!#

…そりゃあ…瑠璃も元ネタのリリアンナも見た目は中学生位だけどさ…。

…で、事件は帰りの電車で起こった…。



(アンにゃ…アンにゃ…)


(…どうした?)


(…あたし…尻触られてね…?)


(…は?#)



誰だ?

オレの瑠璃にそんな事してるのは…!#



オレは瑠璃の尻の辺りに手を伸ばして、触れた手を掴んでやった。


(っ!?)



「こいつ痴漢です!!」


「ヒィィッ!?;」



オレが捕まえたのはいかにもオタクなデブ。

テンプレな格好なコッテコテのデブオタだ。


瑠璃もそいつを睨み付ける。

そして手を振りかぶり…



「あたしの尻に~触って良いのは~


「オレだけだ!!」

「アンにゃだけ~!」


「ブヒィィッ!!ありがとうございます!!」


「…うわぁ…引くわー;」



オレはグーパンチ、瑠璃はビンタをしてやった。


だがオレに殴られ、瑠璃にビンタされたデブオタは、恍惚とした顔になってやがる…;

あれか…リリアンナ&美少女に殴られたから嬉しいってか…?;

なんかもう触ってんのも嫌になってきた…;



…次の駅に着いたオレ達は、そのまま駅員に駆け寄り、デブオタを突き出して事情を説明して…


まぁ面倒な事この上ない…;



結局家に着く頃には昼をかなり過ぎていた…;



あーあ…

散々なデートだった…;



『オレはヒロインの中の人!?;』

第2話 終わり

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