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24ワールド  作者: UTBT
1/3

プロローグ

気がついたら薄暗い空間に居た…



少し青味がかった暗い空間だが真っ暗と言う訳でも無く自分の手足はハッキリと見える




少し不思議な空間…と言うよりも、自分の体が視認出来る程度の光量を持っていて(見えるをように出来ている?)かのような、そんな事を思い浮かべながら、自分の置かれた状況をただぼーっと、まどろんでいた。



敷水善斗


建設の仕事をしていたが、45歳過ぎの、ごくごく普通の社会人だった。


一応結婚はしていたが子供には恵まれなかった妻との二人暮らしだった。



いつものように仕事で遅くなりながら帰路についた事は覚えているが、『何故今ここに居るのか』と言う現状に全く繋がらない。




『24ワールドオンラインにようこそ!私ナビゲーターを務めさせて頂きますニーナと申します。』



そんな溌剌とした声に少し気圧されながらも目をやると、「海外の宗教的な服装かな?」と思えるような白い服を着てチャーミングが笑顔の女性から声を掛けられていた。


「24ワールドオンライン」…


『はい! 24ワールドオンラインにようこそ!』



凄い元気…


40代も半ば過ぎたオッサンに、この元気満々さは少し疲れ…

とか考えかけて、ふと自分に目を向けた。



(??ん…太ってない?)


(いや…てか若い?  何歳の頃の体型だ?)


『敷水様、先ずは仕様説明と利用規約、諸々の注意事項の説明ですが、要約して纏めたものが注意事項になります。

仕様説明と利用規約をスキップして注意事項のみの説明になさいますか?』



………ん〜少し考えた善斗は「全部説明してくれ」



『え!』

「え?」


『全部ですか?』

「全部だけど?何?」


『凄く長くなりますけど?…』


少しこちらを窺うように見るニーナに(長くって面倒なんか?)

と思いながらも「別に長くても良いよ。」って答えた。


『マジですかー……初めてですよ…』

と少し青ざめた顔で答えたニーナだが一呼吸息を整えて、『よし!じゃあ仕様説明から行きますよ〜‼︎』

なんぞ気合い入れたらしいw


『24ワールドオンラインは体感時間圧縮技術の向上により1時間のログインで24時間のゲーム内時間を体感出来る事を可能にしたシームレスフリーワールドオンラインゲームです、これまでの体感時間圧縮技術の主流であった8時間を1時間に圧縮する技術は一般社会生活に浸透し………

………

………

………

今回のバージョン3-2-4のアップデートにより更にシームレス技術の最適化がなされ……

………

………

………


いやマジ長い



………

………




甘く見てた。

(少し今の自分の現状を飲み込みたくて時間稼ぎじゃ無いけど、時間かかるなら良いか?的に考えたけどマジで長い、てかゲームって、マジか? ゲームの中に入ってプレイする訳?)


所謂テレビゲームやガラケーのゲーム、せいぜいスマホでポチゲーしていた善斗にとってゲームに没入して体感するようなゲームなどまるで見た事も聞いた事も無い異世界だった。


(こりゃ死んで未来にでも来たのかね?)


そんな事を考えながらニーナのひたすら長い説明に耳を傾ける。



……ですので1日に2時間のログイン、ゲーム内時間で48時間までのログインが、制限として設けられてます。

………

………


また男性は男性のアバターを女性は女性のアバターを中性は中性のアバターを使用する事になり、性別変更はその個人識別と一致しない性別に変更する事は……


(ん〜なんか色々だな。)


………

………



…………と言う事になります。』


『はぁ〜以上で説明は終了です。』


[条件をクリアしました。ジョブ司書を獲得しました。]


『へ…?』


「何?」


『あの〜善斗さんは司書のジョブを獲得しました』

「それって?」

『ちょっと待ってください!キャラメイクもしてないのにジョブゲットとか!説明追いつかないじゃ!…』

「あっ…ちょっと休憩しません?」


『本当?』


「ええ、ニーナさんも8時間も説明してくれてお疲れでしょ?私も少し聞くの疲れましたから。」


8時間も延々と説明し続けたニーナさんの不機嫌さに圧倒されて休憩を提案してしまった。








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