表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

第二章 一節 城へ行く前の前準備

道場を出てから、三日。

クリークトの首都、セルバまでやってきた。

お昼をちょっと過ぎたぐらいの時刻で、お昼を食べてなかったため、よくお世話になっている食堂兼宿屋に入り、ご飯を食べている最中の私たち二人。


「ごちそうさま」

と、頼んだものを食べ終わり、手を合わせて言う。


アレンの方のお皿はまだまだ沢山たくさんの料理がのってある。

こっちを見やり、

「たったそれだけで足りるの?」

と、前のお皿をさして、聞いてくる。


「足りてないわよ」

今日はパン一つと野菜サラダだけだから、正直なところ満腹ではない。

それどころか、まだ腹五分というところ。普段から、七分ぐらいになるしか食べていないとはいえ、もう少し食べたいところである。


「だったら、もっと食べないの?」


「着替えないといけないからね」


と、言って席を立つ。


店のおばちゃんの所にいって話しかける。

「お店の奥借りていい?」


「ああ、また王城にかい? たいへんだね。

 いいよ、つかいな」

鍵を渡してくれた。


「それじゃ、お借りします」


お店の奥の部屋に入って、バックに入れてあった、式服を出して、着替える。


式服だから、式典に出席するときに着る服なんだけど、人によっては、または、任される役割よって、規定された型に合わないときがある。


だから、ずいぶんと違うタイプがいくつも存在する。


私のもその一つ。

14才と小さい時にいただいたものだから、何べんも作り直すの大変だし、道場の出身だからということで動きやすいのがよかろうと、作務衣さむえにも似たデザイン。

しかし、ぱっと見て、そうと分かるかといえばそれは違う。

式服らしく、派手でもなく整っている。


そもそも、ズボンの上に一枚布を巻くから、雰囲気がものすごくやわらかくなる。


上着の左肩にはクリートクの紋章である、赤龍せきりゅうが描かれている。


それに、右手にグローブをはめる。これにも赤龍が描かれている。


着替えを終わり、食堂のほうに戻る。


アレンのほうの机を見ると、食べ終わっている。


おばちゃんのほうにいき、お勘定を支払い、借りた部屋の鍵を「ありがとうございます」と返す。


店を向かうは王城。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ