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第三章 二節 勧誘



「それにしても、それはディフェンスタイプと聞いてたんですが、いつの間にオフェンスタイプになったんです?」


……


「そんなの、あなたに教える義理もないです」

と、アレン。

なんで、ゴッドハンター相手だと、急に攻撃的になるのでしょう?


……って、そんなことよりも

「なんで、そんなの知ってるの?」


「何でって……さっきの戦いを見てたから?」


「そうじゃないよ。

 何で、元々ディフェンスタイプだったか知ってるの?」


だって、使うことなんてなかった。言うことだってない。


一発で対魔武器ってわかるような見てくれをしてたわけでもない。


何で、疑問に思わなかっただろう。

「どうして、これが対魔武器だとわかったの?」


それを、知ってる人は限られているのに……


「ああ、それなら、セオン・レイスに聞いたからですよ」


……なんか、嫌な予感がする。


「お姉ちゃんに、セオン・レイスに、何時、どこで会ったの?」


「何時だったからな?

 基地内で、ってのは覚えてるけど……」


「どうして、そんなところにお姉ちゃんが居るのよ?」


「私達と同じゴッドハンターだから」


「どうやって、入れたのよ?」


「さあ、私は知らない。

 彼女の勧誘は私の仕事じゃないかったから」


「そう。

 なら、いいわ」


「そういえば、セオンさんが、貴方に会いたがってましたよ」


「?」


「貴方は、セオンさんに会いたくないですか」


お姉ちゃんに、会いたいかってなんでそんな当たり前の事、聞くんだろう?

「会いたいに決まってるでしょ」


「セオンさんは研究員。やすやすと研究室を離れる訳にはいかない身。

 ですから……、」


「ゴッドハンターになりませんか?

 とでも、続けるつもりですか?」


「ええ、ですが、シオンさんはうなづかないでしょ?」


「うん、そうだね」


そうやすやすと、組織に属さない。

絶対に、道場をもう一度、興す。

“それ”ができるのは、生き残っている私たちだけだから。


「でしょうね。」


最初から、分かってるなら聞かないでもいいのに……。


「だから、ひとつ勝負をしませんか?

 そう、鬼ごっこでも」


「鬼ごっこ?

 なにそれ?」


まさか、あの遊びの鬼ごっこでもあるまいし……


「ルールは遊びの鬼ごっことそう変わりません。

 ただ、武器の使用が可能って事ぐらいです。

 助っ人を付けても構いません。

 制限時間は…1時間ってところですかね」


「で、こっちがそれに勝ったら、お姉ちゃんに合わせてくれるの?」


「ええ。

 但し、私が勝ったら、私たちの仲間になってもらった上で、(しばら)く――一・二週間――行動を制限させてもらいますが……」


「それでもいいわ」


とりあえず、この嫌な感じはお姉ちゃんに会わないととれない。

そんな感じがする。


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