アクアマリンの宙に、星座の瞳はといかけて
頬にそっと
春を届けるように
風はきっと
季節からの手紙
早花咲月の
アクアマリンの空を
見上げる丘の
草萌えの中に
伸びゆく
土筆はまるで
季節のバトンを
つないでいくように
あたたかな色で
咲きゆくデージーの
花は窓辺に
春を見つめる瞳のように
アクアマリンの
空を追いかけながら
眠りから
目覚めるように
遥か東から
宙へと駆け上がる
しし座が
描く春色のシルエット
黄金の
獅子の尾に
煌めくデネボラの星
アクアマリンの
宙へ問いかけながら
春へ向かう
宙は海のように
空高くへ
上りゆくレグルスが
響かせる
春の鼓動を聴きながら
窓辺を照らす
といかけ星を見つめて
星を追いかけて
星に問いかけて
こたえの見えない
ことも多いけれど
自分にいま
できることを一つずつ
大切にしながら
見上げた星の
光に照らされ気づくことも
歩む足元で
少しずつ育てていくこたえも
問い続けることも
こたえなのかも知れない
いつもどこかで咲く花がある
いつもどこかで瞬く星がある
浮かびゆく
といかけ星を見つめながら
この夜に
春の光を燈そうと
宙を駆けゆく
レグルスの星を、瞳に
頬にそっと
春を届けるように
風はきっと
季節からの手紙
早花咲月の
アクアマリンの心は
夢という
青写真を描くように
星は季節の
バトンを
つないでいくように
さしこむ
あたたかな光と
春の鼓動をこの胸に
アクアマリンの
夜空に星を、追いかけながら
黄道十二星座の一つ、しし座は、3月頃から夜空高く上がり、デネボラ(アラビア語で「獅子の尾」)は、「春の大三角」の一つです。「早花咲月」は3月です。
獅子の胸にはレグルス(ラテン語で「小さな王」)が輝き、周囲の星は雨樋掛けに似て「といかけ星」と呼ばれます。作中では「問いかけ」の意味もこめました。
アクアマリンは、3月の誕生石で、石言葉は「幸福」です。3月頃から咲くデージーは、「太陽の目」に由来し、「希望」の花言葉があります。土筆の花言葉は「努力」「向上心」です。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




