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知らぬはヒロインだけ  作者: ネコフク


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10/11

九話 フラグ回避の根回しは迅速に

 システィアが自分のお胸を見てしょんぼりしたパーティーから数ヶ月、アリサがイベントやフラグを回収しようとするも全くイベントやフラグが立つ事は無かった。


 原因はもちろんクエスフィールとミハエル。


 クエスフィールはミハエルと一緒に攻略対象である子息とその婚約者達を集め説明、既にアリサに接触していた子息にはその時のシチュエーションを話すとズバリ当てはまっていたらしく顔を青くする。これ以上関わると身を滅ぼす事になると言うとパーティーでの出来事を思い出したのか皆一様に頷き、それぞれ極力会わない・関わらない・話しかけられても一定の距離を保ちすぐその場を去るように仕向けた。


「彼女は本人しか知らないコンプレックスや悩みを知っている」


 それでも納得出来ない子息はクエスフィールが言った言葉で顔を強張らせる。

 貴族は自分の弱みを見せない。そこにつけ込まれ蹴落とされるからだ。顔見知り程度の人間にそれを突かれると言う事は脅迫しているのと同義なのだ。


 ようやく理解した攻略対象者やその婚約者は、アリサを避けるようになったのだからイベントやフラグが立つ訳がない。


 そんな事になっているとは知らないアリサは躍起になるも何も起こらずイライラしていたが、下心ありありの子息達にチヤホヤされ我儘を言う事で鬱憤を晴らしていた。もちろん体を交わらせる行為で。


 前世はビッチ、転生しても「初めてを貴方に♡」タイプにならず初めては学院入学前にあっさり散らしているのである。










 そして春から夏に移り変わった某日、夏休み前の全校生徒で行う行事、ダンジョン踏破がやってきた。


 もちろんどうしてもヒロインと関わらなければいけないゲームのイベントである。

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