第六話:「魔法花」
好きなことをやる日の午後、俺はクリフとアレイナと昼食を食べていた。
「・・・・・・」
いやー。
気まずぅ!
クリフが幻獣族フェチだと知ってしまったからな。
まぁ、良さが分からなくもないが・・・・・・・
俺はロリエルフがいいな!
「ワンダー、どうしたの?そんな変な顔して」
おっと。
ついつい顔に出てしまった。
いったん「この」ことは忘れよう。
さぁ、午前中は書斎で魔導書とクリフの物を読んでいたが、
午後からは何をしようか。
また書斎に行くのも悪くはないが、今は外に出たい気分だ。
庭ならベイビーな俺でも行けるから庭に行こう。
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昼食を食べ終わった後、俺は家の庭に来た。
「・・・・・・広いな」
この家は庭もでかい。
どんだけ金あるんだよ。
「なんだ、これ」
庭の奥の方に畑のようなものがあった。
ただ、育っているものは目に新しいもので、色々な色をしていた。
赤色もあれば、黄色、青色、緑色、紫色なんかもある。
そんなことを思っていた時、後ろからアレイナがやってきた。
「ワンダー、これはね、魔法花っていうのよ」
魔法花?
なんだそれは?
「この花はね、摂取すると魔法を使うときの魔力消費量を半減、火力を2倍にするの」
おお!
なんて便利なんだ!
「ただね、こうやって自分たちで育てるのも難しいから世界で一番入手が難しいものだといわれてるの」
この後もアレイナが色々話してくれたが、
普通はこの花を飲み物に入れて摂取するらしい。
効果も約5時間とそこそこ長い。
そして、使用量は効果に比例するらしい。
例えば、2株摂取すると魔力消費量は通常の1/4倍、火力は4倍になる。
強よ。
そして、一年間で市場に出回る数は100にも満たないらしい。
そのほとんどが人工的に栽培されているが、
1年に一株出るか出ないかぐらいの確率で
天然の魔法花見つかるらしい。
これは、人工の物の約5倍の効果があると言われている。
バチクソ強いじゃん。
それと、クリフとアレイナはこれを育てることを職業にしているらしい。
年に10株ほど取れるらしい。
それで生計を立てているのがすごいな。
そんな高いんだ、この花。
これからはこの花について研究するのも悪くないな。
最強魔法使いになるための第一歩になるかもしれない。
たしか、クリフの書斎(エロ本貯蔵庫)に植物についての図鑑が
あったから後で色々調べてみよう。
こんにちは、もしくはこんばんは。
はるてぃーです。
今回の後書きでは、一つご報告したいと思います。
この話の略名が「夢ゆる」に決定しました!
これからは、「夢ゆる」で書かせていただきます。
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
それじゃ、ばいばい!