2話・チーム『月闇』
「クライム、おせえぞ」
カイビスは歩いてやってきたクライムという金色の美少年に言った。
「お待たせしたね」
爽やかに言って、髪がふわりとなびく。
「一年の『ゴールド』の皆さんは
2階右廊下古教室左部屋『サード』へ」
勇者学園の一年はこの「ゴールド』クラスしかない。
「行こ」
フーアがアネリアの裾を掴んだ。
「みんなー!行こう!」
アネリアがニコッと笑った。
「チーム月闇遅い」
月闇とは
エリーナ
カイビス
クライム
フーア
アネリアを指すチームの名前だ
『サード』の部屋に入った途端、学長が冷えた声で言った。
「申し訳ないです、学長」
エリーナが顔を下げた。
「座れ」
学長が指差した先には椅子が並べてあった。
「はい…」
エリーナが座る、アリーナの右にはアネリアが座った。
「グーデター大森林において、生死試験を行う。
それまでに各自鍛えておくよう。
後三週間で行う」
学長が腕を組みながら言った。
「そんな、遅すぎる、言うのが…」
試験学年2位のマアヤネが肩を落とした。
「文句が?」
「いいえ、ありません」
マアヤネは身震いしながら着席した。
「それで以上です。各自何をするかは自分たちで」
学長の秘書的な存在アリマテが
そう声高々に言った後に、アリマテ、学長は部屋を去った。
「各自で寮に戻って会議をしてください」
試験一位のみんなのリーダー的存在、
エリーナが言い放ち
チーム月闇も部屋をさった。
一年クラス『ゴールド』は
チーム五個で構成されている
「月闇」
エリーナ
カイビス
クライム
フーア
アネリア
「夜風」
マアヤネ
リーバァ
ウルネット・カイミー
ミイリー・エトワソン
ガイア・ミーティア
「影殺」
グラゼル
ガークス・カーストッロ
ゴーザック・アイメーター
アーナ・エイメーツ
マイタワー・ゲランドラード
「陰兎」
ゴーリア
ダイサップ・ガールドラ
レッド
ブルート
エイズン・ガールドン
フーニャン・ウッチャットー
「雪氷」
フュープ
ガラット
オイトー・レッドラード
ラット
ミイネル・バースト
フールネット・ローズ
の五チーム構成であった。
「わかった。エリーナ、気取ってんな」
「雪氷」ラットが舌打ちをしながらエリーナに行った。
そして、各チームが寮に戻った。
「…」
エリーナは沈黙した。
「ラットは気にするな、寮に戻ろう」
クライムはエリーナの肩に手を置いて、優しく
微笑んだ。
「許さない許さない…」
その行為に逆恨みする人物がいることを
エリーナとクライムは知らない
どうでしたか?
次の話は明後日公開します