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勇者学園の弱者  作者: 抹茶
弱者の本当の姿
1/15

1話・弱者アネリア

1話目です

2話目は明日投稿予定です

勇者を養成する学園として、各地に名を轟かせる


勇者養成学園・グリーベル


この学園から勇者になった者はかなり多い。


有名な勇者といえば

勇者メネット・スカエル

勇者エリナス・プラチナ

勇者ゼニゴール・エリベルガ


この勇者の頂点もかつてこの学園にいた。



この学園最弱と罵られのは―


アネリアという、若き少女だった。



―♢―♢―――――――――



「もー!なんでまた!!」


試験でまた最下位になったアネリアの叫び声が廊下に響く。


「うっせーぞ、アネリア、だから俺に勝てないんだ」


ゲラゲラ笑いながらアネリアの肩に手を置いた人物


「カイビス!」


アネリアは肩に手を置いた人物―カイビスに睨んだ


「2人は仲が良いのですね。」


そうアネリアの横に並んだ、学年首位

エリーナがニコリと笑った。


「エリーナ!またカイビスにいじめられた!」


アネリアはエリーナに抱きつく。


「あら、私に負けたカイビス?」


少し嫌らしい笑みをカイビスに向けたエリーナに

カイビスは舌打ちした。


「あーら、負け犬さん」


満面の笑みでエリーナはカイビスを見つめる。


「チッ、次は負けねえ」


カイビスは試験3位、エリーナは前回と同じ1位であった。


「アネリアはまた最下位。」


少しロリっぽい声がアネリアの後ろから聞こえる。


「なんだとー!!」


アネリアは、『また最下位』いった人物の薄桃色の髪色のツインテールで遊ぶ。


「だって事実」


アネリアに正論をぶつけ、『また最下位』といった人物。


「フーア!」


『また最下位』といった人物―フーアに突進するアネリア。


「ふふ」


フーアは口に手を当て上品に笑った。


「とにかく、そんなんじゃ、2年に上がれねえぞ?」


カイビスはどこから取ってきたかわからない、アイスのようなものを口に頬張りながらアネリアを見た。


「わかってるよ…でも、私には無理だもん」


アネリアは肩を落としてそういった。


「なら、ワタクシとカイビスでアネリアを

 指導してあげても良いですよ」


エリーナが目を細めて笑った。


「いいの?エリーナ!」


「勝手に俺を巻き込むな!」


喜んだアネリアとちょっとキレたカイビスの声が重なる。


「別にいいじゃない、ね?カイビス。」


カイビスの隣にエリーナは移動してそういった。


「チッ」


カイビスはまた舌打ちをした。



瞬間、窓が爆ぜた。


「ッ!」


カイビスは紺色の髪を揺らしかながら

腰から剣を抜いて構えた。

そして、エリーナ銀髪の髪を払ってから魔法陣を作り出し、周囲を結界で張り、

攻撃体制に入った。


「フーア!」


「わかってる」


赤色の宝石の丸い玉が入った愛用杖を構えた。


「アネリア!」


「いくよー!」


元気なアネリアの声が響いた途端

手を正面に翳し、水球を作り出す。


「合格だ。抜き打ちテストだよ」


勇者学園の学園長、グオンザ・グリーベルが

爆ぜた窓からやってくる。


「学長!」


エリーナはグオンザの前は立つ。


「エリーナ、君は優秀だ、勇者メネットのような

 ものになるのも、そう遠くはない未来かもしれん」


「はい、学長」


「話の続きをしていてくれ、僕は他のところにいくから」


「はい」


エリーナは去り行くグオンザの背を見つめてから


「ちゃんと、できたじゃない、アネリア」


「エリーナ!私すごくない!」


「うん、そうね」


エリーナはアネリアの頭を撫でる。


「フーアは、学長、敵意あるように見えた」


フーアはエリーナの耳に囁く。


「そうかしら」


エリーナは首を傾げる。


「ううん、なんでもない」


フーアは引きつった笑みを見せた。




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