碧に呑まれた世界にて
見る物全てが碧く染まる。
今まで見ていた景色も、愛しくてたまらなかった人も、何とか希望を繕っていた明日も。
不気味な、碧に染まる。
もう全て戻らない。
生き残った俺だけ、無情にも背中を押され続ける。
決して満足とは言えなかったが、幸福ではあった日々から、だんだん俺は遠ざかっていく。
そして自身の思い出から、いつかは消し去られてしまう。
だがそれでも――今ここで命を絶つのは本命ではない。
徹底的に俺を追い込んでくれた神の野郎共を、思い切って地獄に叩き落とす為に――。
俺は、『碧』に抗う。
触れた粒子を組み換え自身と同化する金属『死晶体』が世界を崩壊させた後、たった一人生き残った少年"翔"と、そのお供の『人形死晶体』"セフィラ"。
これは『死晶体』を世界から取り除き、安寧を取り戻す旅へと向かう二人の物語。
今まで見ていた景色も、愛しくてたまらなかった人も、何とか希望を繕っていた明日も。
不気味な、碧に染まる。
もう全て戻らない。
生き残った俺だけ、無情にも背中を押され続ける。
決して満足とは言えなかったが、幸福ではあった日々から、だんだん俺は遠ざかっていく。
そして自身の思い出から、いつかは消し去られてしまう。
だがそれでも――今ここで命を絶つのは本命ではない。
徹底的に俺を追い込んでくれた神の野郎共を、思い切って地獄に叩き落とす為に――。
俺は、『碧』に抗う。
触れた粒子を組み換え自身と同化する金属『死晶体』が世界を崩壊させた後、たった一人生き残った少年"翔"と、そのお供の『人形死晶体』"セフィラ"。
これは『死晶体』を世界から取り除き、安寧を取り戻す旅へと向かう二人の物語。