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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

蜘蛛の白閨

作者:白石小梅
 雨のそぼ降る夜の閨。母は幼子に、少年少女の冒険譚を語り聞かせる……。
 心躍る冒険者たちの物語を聞いて育った、道具屋の看板娘、シャラ。だが彼女は短い生涯でただ一度の冒険の果てに、蜘蛛の魔物に囚われて後はもう死ぬのを待つばかりとなっていた。繭にくるまれながら、朦朧とした意識で彼女は己の人生を追体験する。
 行方不明になった冒険者の父。そんな父を忘れられなかった母。やがて自分も冒険者見習いの少年に恋をして、心乱れるままに命を懸けた旅路に出ることになる……。

 今、蜘蛛の白閨に囚われたシャラは、ただ“その時”を待つしか出来ない。
 自分は救われるのか。蜘蛛にその身を喰い破られて、朽ちるのか。

 これは、少年が少女と出会い。
 数々の冒険をして。
 やがて結ばれて。
 子を授かって平和に暮らす。
 そんな、どこにでもある物語……。

※ダークファンタジーです。流血描写や暴力的描写、グロテスクな表現を耽美的に描写しています。退廃的な性的描写も強めです(直接的な表現はありません)。
※ノベルアップ+さまに同時掲載しております。
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