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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第四章 決戦
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破壊の魔獣 燃える湖

空中より魔方陣が現れると湖の孤島が隆起を始め地面が胎動するかのようにを溶岩を吹き上げ陸地を広げて行く…


王国諸国の飛空船が離陸を始めるが数隻の船は魔方陣からの乱気流のような魔力風に煽られ横倒しになってゆく…



孤島周辺に停泊していた艦船も地面の隆起によって全ての艦船が座礁してしまう…




「ふむ、あの魔方陣から恐ろしい程の魔力波が放出されておるな…しかし随分と早いではないか…やはり(ゲート)内での決着は無理であったか…予想はしておったが………

艦長、警戒しつつ艦をあの魔方陣に寄せよ!破壊の魔獣(ジャガーノート)が出現次第全砲門より攻撃を開始する!砲撃手調整急げ!機関士魔力充填、細心の注意をそそげ!」



魔王国旗艦クイーンオブウィッチのブリッジで、プルメリアが声を上げる。




通信員が報告を上げる

「陛下…多数の救援要請が上がってます…」



「護衛の艦を一隻降ろす、それ以上は我らが危うい…」


プルメリアが通信員に答えると通信員が頷く…


ブリッジから護衛艦が一隻離れ降下してゆくのが映る…


「湖上に展開している戦力は?」


通信員が応える

「島が隆起しほぼ座礁してる模様…戦力としての期待が失くなりました」



「そうか…そろそろか…」


プルメリアが腕組みをし魔方陣を見つめる…



空中の魔方陣に呼応するかのように地上にも魔方陣が浮かび上がり魔力が迸り(ほとばしり)始める…



「出会い頭を最大出力で叩き込む、砲撃後、護衛艦の魔法障壁(シールド)を最大限にし旗艦の盾にし後退せよ、妾は直に様子をみて参る」



「はっ、陛下ご無理をなさらぬように…」




空中と地上の魔方陣から破壊の魔獣が転移されてくる、透明色から徐々に破壊の魔獣が色づいて行く…









「全砲門目標破壊の魔獣(ジャガーノート)…」


放て(てっ)ー!」










旗艦クイーンオブウィッチの全ての砲門に魔方陣が展開すると魔力を収束し純粋な魔力のエネルギーが放出され破壊の魔獣(ジャガーノート)に吸い込まれて行く…



強い光に破壊の魔獣が包まれ身体を焼いていく…




「観測員どうか!」



プルメリアの問いに観測員が応える…

「はっ、目標に魔力光がつよく…収束するまで確認が出来かねます…」



「うむ、艦長予定通り後退せよ、妾はちょっと行ってくるぞ…」

プルメリアがマントを翻しブリッジを後にする…


「はっ、ご武運…」




魔力の光が収まると破壊の魔獣(ジャガーノート)が、姿をあらわす…



焼け溶けた皮膚が幾つか剥がれ落ち、辺りに血液を振り撒き咆哮を上げ睨み付けるかのように周囲を見渡す…



破壊の魔獣が顎を大きく開けると回りの空気が収束し旗艦クイーンオブウィッチに超高熱

のブレスを放出すると魔法障壁(シールド)を展開した護衛艦に直撃し護衛艦が火を吹き爆発すると黒煙をあげ降下してゆく…



「やってくれおるわ…」



燃える黒煙を背にプルメリアが破壊の魔獣を睨み付け呟くと魔法の大剣を前に呪文を詠唱する…





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