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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第四章 決戦
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トランプ

穏やかな湖面を切り分けるかのように帆船が進んで行く。

帆が風を無駄なく受けている証拠だ。


目的の鉱山まで帆船による海路で二日の航海、最も近い港から陸路で馬を使い三日の距離だ、シャミィさんと港で別れ、帆船に乗り込んだ。


出港するまで、シャミィさんが見送ってくれていた、そういえばシャミィさんから餞別をもらった。


カード?トランプ…あとメモが…


[…仲良くしろよ!]



「シャミィさんらしい…」



シアさんにシャミィさんについてどんな人なのか聞いたてみたら…



「うーん、一言でいえばナチュラルな天才かな」

と、いっていた…

一緒に旅をしてきた、ウルマ、モルちゃん、ユアンナちゃんにも聞いてみたら…


「判断がはやい…」


「おせっかい…」


「つよいと思う…」


が三人の感想だ…





強い突風が突き抜けるように、吹いてくる…



さっき迄天気の良かった空がいつの間にか雨雲に覆われてくる…



「帆をたためー!風が強いぞ!」



マストにいる見張りが叫ぶように声をあげた…



  


         ・






「むっ、こいっ!」


プラムがウルマからカードを引く…


「揃わないのですよ!」


サッ…


「よーし!」

ウルマが僕からカードを引いて揃えて場に捨てる。


「これかな…んっん、ちょっと、ユアンナさん…まあ、いいや…じゃこっちに…揃わないか…って」



「ほいっ!やったー!」


ユアンナちゃんがモルちゃんからカードを引いて揃えて場に捨てる。



スゥッ…

モルちゃんが目を細める…


「よっと…!」


モルちゃんがプラムからカードを引き抜くと揃える…


「むっー絶対、魔眼つかってるのですよ…ずるいですよー!」



「モルちゃん、魔眼禁止ね…」



「なんのことですかなっ…!!」






宮廷道化師(ジェスター)


道化師を含む小アルカナの57枚のカードを

を人数で分け、右回りに引いていき、同じ数があれば場に捨てていき、最後まで宮廷道化師(ジェスター)を所有していた人間が勝者である。

数字カードと王、女王、騎士、小姓のカードは財産であり、揃う度に無くなっていく…財産が無くなっても宮廷道化師(ジェスター)がいれば愉快に生きていけるといった理由があると言われている。







結局、最後まで残ったのはウルマとユアンナちゃんだ、で最終決戦一騎討ちを制したのはユアンナちゃんだ…



「わたしのかちーぃ!」





「お前達ほどほどにな…そろそろ寝ろよ…」


シアさんが魔剣の手入れをしながら声を掛けてきた…


「みんな寝るよ―」


ユアンナちゃんが、勝者の威厳をだし皆に声をかける。


「おやすみー」



「「「おやすみなさい…」」」



船の揺れがだいぶマシになったな…

明日はきっと晴れるかもしれないな…


窓から空を見上げると綺麗に月が現れ、湖面を月明かりが照らしていた…

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