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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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賢者の苦悩

暖炉の炎が弱くなってきている…この暖炉はそろそろ面倒な煙突掃除しなくてはならないですね…

薪をくべると、弱くなった炎が強さを取り戻す…


星の命ですか…


考えもしないわけではなかった、古い文献諸説に、あったガイア理論…


星そのものが1つの生命として、生物と環境が相互に干渉しあい影響を及ぼしている…


窓から降る雪を見ながら考えると、続きを思い出していく…


確か気候の変化についても、説明されていたな…


人間が汗をかいて体温を調節するのと同じように、この蒼い星も気候変動で自己調節している…でしたか…


確か最後に…


人類が自らの行いを正すのは不可能だ、人間とは知恵をもった狼だ…


と締め括っていた…





1ヶ月でやらなければならないこと…


○国家間の意志の統一


(ゲート)の再調査


○星の心臓の修復方法の調査


○迎撃部隊の編成




人を集めないといけませんね…


魔道具を取り出すと助手に連絡を入れる…



「状況が、一変しました!急ぎの仕事です!ネムさん、パールさん…」


おや、魔道具の調子が悪いのか!?


「ネムさん、パールさん…」



「………………………………」





「あっ、はいパールです!ネムもいます!」



「今どこですか?事務所に行って、急ぎの書類を作って下さい!」




「………………………………」





「無理です…」




「えっ…!?なんで!?」




「ネムです、今休暇中で南浮島です…魔王国の騒動からようやく、落ち着いたんですよ?まとまった休暇が取れたばっかじゃないですか!」



「言ってることは重々承知です……今から話す事は真実です…」 



「なに、重い空気だしてるんですか!いつも通りでいいですよ!ちょっとネム、シーサンが大事な話してるんだよ!」



「世界が滅ぶかも知れません…およそ10年後の事です、もしくは近い未来に(ゲート)が開き、魔物に滅ぼされるか知れません…」



うーん、賢者が間違ったことは一度も無い…給金が遅れたことはあるが…恐らく賢者は本当の事を言っている…


目茶苦茶緊急事態じゃん…


はぁ…仕方ないか…


「わかりました!直ぐに戻ります!転移スクロール使いますよ高い方のやつです!パール戻ろう!」



「いやいや、ほんと助かります、フフッ頼りにしていますよ、内容は送っておきます…」


いやー焦りましたよ…まさかバカンスとは…まあ、ああ言って二人は必ず仕事してくれんですよね…



竜人が最後に言った…

プログラムは動きはじめている…?



人類の間引きのことか?幾度かの大規模戦闘…王都と魔王国での戦闘には、敵との会話によるコンタクトは記録されていない…女王陛下も問い掛けたが人形のようだと言っていた…


いや違う…


竜人は何故、ファビウスさんに話をしたのか?人類に失望しているので無いのか…



「考え過ぎか…」


暖炉の炎で暖をとると疲れがどっと押し寄せてくる、少しだけ眠るとしよう…


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