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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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中立都市

白い水鳥の群が、一斉に舞い上がる。


帆船に曳航された水竜が港に入ってきたのだ。


さすがにギャラリーの多さに驚く…

ちょっとした英雄気分だ…


水竜の素材は希少価値が高く、高値で取引される…


水竜を倒したのは、船夫、冒険者、そしてボクたちだ…問題は取り分…?


換金レートにもよるが、期待はできる…



頼りになる人が存在していた…



「おいおい、あたしたちが乗り合わせてなかったら、あんたら湖の藻屑になってるぞ!」


「そうだな、戦闘参加の冒険者は1人、換金レートの100分の1だ!理由は、戦果をあげていない、それだけだ!」


「船夫も100分の1だ!同じく戦果をあげていない!ただ、曳航代金は付けてやる、自分等で分配しなっ!」


「換金所紹介するから、取り分増やせだって?はぁ、そんなもん、向こうからくるに決まってるだろっ!」



猫人種の隊員シャミィさんが捲し立てる…



王国と魔王国の、ほぼ中間地点…



中立都市エマ


王国にも魔王国にも他の小国にも属さず完全独立自治を行っている…

自由貿易による都市の発展、商人組合(マーチャントギルド)職人組合(クラフターギルド)の武装組織化、独自の湖上戦力の保有が自治を可能としている。




「さっそく、きやがった」



恰幅が良く、いかにも商人ですって感じだ…


ボクの中では早く売りさばいて、少しこの街で調べたいことがある…


商談はシャミイさんに任せていれば良さそうだな。


シャミイさんに別行動を申し出ると今日滞在する宿に夕方には帰るように言われる。



アンナちゃんとウルマちゃんも、この街でやることが、あるみたいだ…


本来ならば別行動は危険だが、アンナちゃんがいたら問題はないだろう…


むしろボクのほうがヤバいかもしれないが、まぁなんとか成るだろう。



一応悪い未来は見えていない…



まず、冒険者ギルドでボクたちが向かう鉱山について調べる…


狼人種の集落にて金属色(メタルカラー)が定期的に産まれる…これはボクたちの集落と同じなんだと思う…


すでに耳に挟んだことだが、魔王国に魔物の大量発生(アウトブレイク)の魔物がなだれ込んだという噂を耳にした…なんでも魔王国を統べる女王が桁外れの強さを持ち、自らの剣と魔法を持って殲滅さしたらしい…


ボクたちの集落、王国…魔王国……そしてオニキスたちが向かっている東の鉱山…


魔物の群の規模が大きくなんっているのだ…


そう考えながら歩いていると、冒険者ギルドに到着した…


よし、情報交換の掲示板を確認しにいく。




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森の昆虫の巨大化?について情報求む。



洞窟の魔物が急に強くなった?情報求む。



水竜のテリトリーが変わった?情報求む。



洞窟の魔物が強くなった気がする情報求む。



湖上の上を歩く女性を見た…情報求む。



湖の温度が高くなっている情報求む。




壊滅した西の集落のその後の情報求む



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なるほど…


興味深い情報が目にはいった…


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