表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
60/117

謎の女性2

目の前の存在が人なのだろうか?


人ならざる者なのだろうか?


見た目は人種だ、ただ珍しく髪色が薄い緑色だけだ、獣人なら珍しくない…獣耳や尾は見当たらない…


ここで眠っていたのと、さっきの話で普通じゃないのは解った…


「あなたは、何故ここで眠っていたんですか?」


モニターを見つめながら、謎の女性が語りだす。



「うむ、眠っていたわけではないぞ…

まあ、解ったことが幾つかある…

私には知識があっても経験や実績がないこと…

西暦に直すと5011年か…

私のような存在…迷宮といったほうが無難か?何人か存在するようだな…

この迷宮は評価試験所と記されている…お前達は少し特殊だな…走破時間が5時間22分26秒…難易度Aの走破者は…ふむお前達が最初のようだな…今までだと難易度C+がこの迷宮の最高記録か…

神聖武器の所持者…ここにたどり着いたのも納得がゆく…

しかしこんな時代が来るとはな、大きく変わったものだ…」







まず情報の整理だ…


この人が産まれたのが2978年、現在が5011年、1033年生きている?


迷宮が評価試験所、僕たちの力を試されていた。


プラムが神聖武器の所持者、おそらくあの槍がそうなのだろう。


時代が大きく変わった?

文化?生活?経済?生態系?肉体構造?人種?


あと何人か似たような存在がいる、探しだせば過去の歴史が解明できるのか?


んっ、なぜ特異な力をもっている者が存在するのか?魔物の大量発生(アウトブレイク)についても聞けば手掛かりが得られるのか?




「私の槍について聞きたいのですっ!」




プラムが割ってはいる、確かに持ち主なのだから気になるだろう。



「なんで…なんで…私だったのか?」




「簡単なこと…偶然が必然となった、お前の天啓者の力【戦乙女】に槍が選ばれ、神槍がお前を選んだ…なぜそこに神槍があったのかは解らないが…かつて神槍の持ち主が深海の森で力尽きたと記録されている…」



魔物の大量発生(アウトブレイク)の発生原因は?」



「過去の記録だが小規模に定期的に発生している…原因は魔導装置の暴走や魔法開発による失敗、暴走による(ゲート)の解放…新しい何かを求めた結果なのか…

ただ今回が該当するとは限らない」




宝石色(ジュエルカラー)天啓者(リノベーションズ)の存在する意味は…?」




「私がこの記録を診ての見解だ…


まず一つ、人類の進化に必要だった…


さらにもう一つ、環境の改善の為の力が必要であった…


最後もう一つ、厄災、強敵に対する備え…


さてお前達もそろそろ帰らないとな…

友人が心配しているぞ。」



謎の女性が、両手を掲げると床に魔方陣が現れる…


「さあ、送ってやろう」


プラムと手を繋ぐと魔方陣に入る、今回は手を繋が無くても大丈夫だと思うが、まあ良いか…


迷宮の女性が見送ってくれる…ふとっ…思った…


少し表情が柔らかくなってるような…


「また、会えますか?」


「必然ならば会えよう…それと今お前がふた振り持っている魔剣の、ひと振りだが、あんまり使う事は勧めない…」




その言葉が最後まで聞き取られるまえに、転移が発動する…









人として生きるの良いかもしれないな…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ