迷宮決着…
固い石の感触…
所々背中が暖かい…そうか…崩れた天井が乗っているのか…
ははっ、僕まで守ってくれたのか…
魔剣の柄を握り引き寄せる…折れてはいないようだな…
プラムは大丈夫かな…早く探さないと…
無理ばっかりして…無理さしてしまって…
自分の弱さに嫌気が差す…
小鬼将戦で負った肩の傷が痛む…
上位悪魔は…どうなった…?
いけるか…?魔剣に魔力を流すと、回りの床が盛り上がる…
辺りを見渡すと崩れた天井がいたるところに広がっている…
上位悪魔が目に入る。
プラムの攻撃を数度くらっていた…
頭を始め数ヶ所抉れ致命傷を負っている。
再生が何かの力によって阻害されている…!?
崩れた天井に埋まって思うように動けないみたいだ…
僕は魔剣を握りしめ逆手持ちで大きく振りかぶると止めを刺す。
プラムは直ぐに見つけた、盛り上がった岩が社を作り守られていた。
駆け寄り、呼吸と脈をみると大丈夫だった…
外傷を探すが傷は無さそうだ…
吐血したということは、内臓に傷があるのか…
バックパックに低級の回復薬があるはずだ…
プラムを抱き起こすと飲ませる…
次に水袋と布を取り出し、水で布を湿らせ吐血した痕を拭く…
プラムが休める場所を確保し寝かし直すと、
プラムの近くに落ちていた槍を手に取り拾い上げる。
神聖な魔力が伝わってくる…
神槍だったのか…
プラムの近くに丁寧に置く…
見た目は普通の女の子なのに…神槍に選らばれたのか…
包帯を取り出して、自分の肩の傷の処置を行う…
さて、どうしようか…
プラムの横に腰掛けると、戦闘での緊張感が、一気にとかれ疲労感が襲ってくる…
迷宮の中で寝てしまうことが危険だとわかっているが、何故か今は大丈夫な気がした…
壁に持たれかかると、抗えない睡魔が襲ってき意識を手放した…