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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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迷宮のガーディアン2

危なっかしいんですよ…


走り込むなら、先に言っておいてくださいよ…


魔力を手に集中させると槍が手の中に出現する。


魔力を槍に流すと二撃目の投合体勢に入る。


出し惜しみ無しですよ…



「命を睹して勇敢に戦う戦士よ、あなたの為に舞い降りヘルギの歌を歌いましょう…勇気と使命を、親愛と慈愛を、秩序の槍で貫けっ!いっけぇぇぇ!」



投合した瞬間に、一本の光が加速する!

一瞬の出来事だ…音速はるかに越えて光速!


放つと同時に着弾…!


爆発音と同時に上位悪魔の右脇が抉れている…




プラムを見ると、吐血してる…



「プラムっ!」


強力な魔法ほど、負荷や反動、何かしら犠牲にすると聞いたことがある…



早く決着を着けないと…!



魔力が枯渇してもいい…

あんな危険な命を削る攻撃は使わしてはならない…


「おぉぉぉぉ!」



魔剣を両手持ちすると深く踏み込み体重と速度、魔力を乗せる。


魔剣を深く入ることは出来ないが、多くの切り傷を与える。


「くそっ…!」


焦る…焦る………焦る…


もたもたしていられない…



頭上でもう一度爆発音が起こる…


上位悪魔の肩が抉られて、焦げている…



「プラムっ…!!」



顔が真っ青で、膝立ちになっている…

咳き込み吐血している…



「もう、やめるんだっ!」
















「……それはっ!私が決めることですっ!」


あの魔物…悪魔は強い、私が仕留めないと…

黒うさ君は確実に死ぬ…



上位悪魔の敵意がプラムに向く…

上位悪魔の体温が上がってゆく、口を開き炎が収束されている…



爆発音がなると、上位悪魔の顔面にプラムの槍が直撃する…


上位悪魔が仰け反るとブレスを天井目掛けて発射される、天井が嫌な音をたてる…






「…………!」


声にできない………



プラムの元に全速力で走りだす…



魔剣を地面に突き刺すと魔力を流す…


……力を貸してくれっ!



魔剣の地震(ソードクエイク)


隆起した岩がプラムを守る…



音をたてて天井が崩れる…


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