迷宮のガーディアン2
危なっかしいんですよ…
走り込むなら、先に言っておいてくださいよ…
魔力を手に集中させると槍が手の中に出現する。
魔力を槍に流すと二撃目の投合体勢に入る。
出し惜しみ無しですよ…
「命を睹して勇敢に戦う戦士よ、あなたの為に舞い降りヘルギの歌を歌いましょう…勇気と使命を、親愛と慈愛を、秩序の槍で貫けっ!いっけぇぇぇ!」
投合した瞬間に、一本の光が加速する!
一瞬の出来事だ…音速はるかに越えて光速!
放つと同時に着弾…!
爆発音と同時に上位悪魔の右脇が抉れている…
プラムを見ると、吐血してる…
「プラムっ!」
強力な魔法ほど、負荷や反動、何かしら犠牲にすると聞いたことがある…
早く決着を着けないと…!
魔力が枯渇してもいい…
あんな危険な命を削る攻撃は使わしてはならない…
「おぉぉぉぉ!」
魔剣を両手持ちすると深く踏み込み体重と速度、魔力を乗せる。
魔剣を深く入ることは出来ないが、多くの切り傷を与える。
「くそっ…!」
焦る…焦る………焦る…
もたもたしていられない…
頭上でもう一度爆発音が起こる…
上位悪魔の肩が抉られて、焦げている…
「プラムっ…!!」
顔が真っ青で、膝立ちになっている…
咳き込み吐血している…
「もう、やめるんだっ!」
「……それはっ!私が決めることですっ!」
あの魔物…悪魔は強い、私が仕留めないと…
黒うさ君は確実に死ぬ…
上位悪魔の敵意がプラムに向く…
上位悪魔の体温が上がってゆく、口を開き炎が収束されている…
爆発音がなると、上位悪魔の顔面にプラムの槍が直撃する…
上位悪魔が仰け反るとブレスを天井目掛けて発射される、天井が嫌な音をたてる…
「…………!」
声にできない………
プラムの元に全速力で走りだす…
魔剣を地面に突き刺すと魔力を流す…
……力を貸してくれっ!
「魔剣の地震」
隆起した岩がプラムを守る…
音をたてて天井が崩れる…