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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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魔王国防衛戦決着

あまりにも、手応えがないのだ…


主天使(ドミニオン)とは、この程度なのか?


これでは魔境の最深部を棲みかにする古代竜(エンシェントドラゴン)不死の王(エルダーリッチ)目玉の魔物(ビホルダー)の方が脅威度が高いのだ…


もしこいつが、劣化番の偽物(コピー)生物だとしたら納得はいく。


「お前は何者なのだ…」




「………………」




「目的はなんなのだ?(ゲート)の解放か?」




「………………」




天啓者(リベレーションズ)はなぜ王国と魔王国に多く出現するのだ…?」






「………………」




「憐れな存在だな…妾の知っている天使は、もう少し話ができるぞ…」



大剣に充分な魔力が行き渡るのを確認し詠唱にはいる。


「深き地の底より目覚めし刃よ幾億の魂を経て、幾億の時間を経て甦れ…果たすべき使命は永遠の糧となれ、果たすべき約束は魂で紡げ、自由を求めたければ、自由に振る舞え、今ここに契約の一時破棄を!顕現せよ漆黒の名を失いし天使よ」



大剣を中心に七芒星(セプタグラム)魔方陣が展開され魔方陣より12枚の漆黒の翼を持つ名を失いし天使が顕現する。



(魔女よ願いは…)



「久しいな名を失いし天使よ、妾の願いは勝利だ、敵の魂は喰らっても構わんぞ…」



主天使が完全再生し槍の一撃を12枚の翼を持つ天使に深く突き刺さす。


12枚の翼を持つ天使は槍で貫かれても、何も無かったように、主天使の頭を鷲掴みにすると言葉を紡ぐ。


(同族か…魂喰い(ソウルイート))



主天使がもぬけの殻のように地上に落下する。



12枚の翼を持つ天使が残りの大天使、魔物どを喰らってゆく…




「名を失いし天使よ剣に戻れ…」



結局、何も分からなかったか…いや

もぬけの殻だが調べる価値はあるだろう…

ちょうど、賢者もおるしな…







砦城壁に降り立つと兵士達が集まってくる…



プルメリアが大剣を掲げる!


「皆の者、ご苦労であった…我々の勝利だっ!」



「「「「「おおおぉぉーー!」」」」」




         .



         .






戦の勝利の余韻にひたり、兵士たちが宴を開いている、もちろん妾も参加しておる。

兵士達が次々に祝辞と料理と酒を運んでくる。

時折、酔っぱらい通しが喧嘩を始めたりして騒がしい…


まあ良いか、宮廷楽士の演奏で楽しむ酒も良いが、兵士達と飲む酒も格別だな…


「陛下これ美味しいですよ!飲んでますかっ!」


「おいおい、妾はもう食べらんぞ!」



空を見上げると月の明かりが柔らかく、眠気を誘う…


魔力けっこう使ってしまいましたしね…

側付メイドが毛布を持ってきて女王プルメリアに掛けると、すぐ側で護衛に撤する。


まだまだ宴は続きそうだ…






















「終わりましたか…さて、もうひと仕事やりますか…」






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