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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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魔王国防衛戦4

天使とは天界の使いとされている…


確か9つの階級に分かれており天使(エンジェル)大天使(アークエンジェル)は下位三体で主天使(ドミニオン)は中位三体の天使の筈だ…

上位三体の熾天使等は、天界より姿を見せないというが…


何故、主天使(ドミニオン)が魔物に擬態し魔物の群れを率いて、魔王国に進行しているのだ…?



天界や魔界は、(ゲート)を通るのではなく、繋げないといけない筈だ…


やはり、新たな(ゲート)が出現し不安定な状態なのか…?いや不安定な(ゲート)が天界や魔界に繋がるとは考えにくい…





空中での戦闘など、久しぶりなものだ。


足場の無い空中では、惰力のみで打ち合わなければならない…


ふっ、凄まじき突きだな…主天使の繰り出す連撃は人間や魔人の非ではなく、あからさまに別次元だ、大剣で弾き返す度に大気が揺れおる…



「血が滾る(たぎる)ではないか!」



主天使の繰り出す突きを左手で掴み止めると右手で片手持ちした大剣を振りかざす。


主天使が防御魔法(シールド)を展開して防ぐが槍を手放し地表に激突し衝突跡が出来る。


一瞬の出来事である。


「忘れ物だっ!」


掴んだ槍をくるりと回転さすと主天使目掛けて投合する。


主天使の防御魔法(シールド)に槍が突き刺さる…


パリンッ!

魔力の結晶が消え失せ、主天使に突き刺さる。


「多重魔方陣…魔法の槍(ルーンジャベリン)



主天使を点にして上空に魔方陣が円錐形に展開されると億万もの槍が出現する。



「行けっ!」



プルメリアが大剣を主天使に向け言葉を発すると次々に魔法の槍(ルーンジャベリン)が吸い込まれるかのように主天使に降り注ぐ



「凄まじいものですね、ハハッ…」

上空から降り注ぐ槍を見つめ、シーサンが呟く…


「私がやるのは、大天使(アークエンジェル)残り4体ですか」


主天使の出現と呼応して大天使(アークエンジェル)が擬態を解いたのは直ぐの事だった、優勢だった魔王国軍も少数ながら善戦し戦果を上げていたが大天使の出現で、苦戦を余儀なくされる…


人種の騎士であれば命尽きるまで戦うが、魔王国では、無駄に命を散らす事は許されない、敵わなければ強くなれ、損害が大きくなる前に遅滞戦術に移行する。



「他の魔女様達は不在なのですか…?」

陛下の側付きメイドに聞いてみる。


確か魔王国…魔女の国は何人かの実力派の魔女がいた筈である…



「他の魔女様は自国領の警戒と他の国境の防備についておられます…」

側付きメイドが応えると一礼して下がる。



「ふむ、あらかた軍の方で強固体は倒せてるい見たいですね…おぉ!これは古代魔法国前期名工ギ-ルギ-ル!!」


早速、杖を手にして視認している大天使に振りかざすと、砂の塊を崩すかの如く分解されてゆく…


「ぐっ!かなり持っていかれる…これは、封印レベルですね、表に出しちゃいけないものだ、超射程に抵抗無視はヤバすぎる…ただ今は使わしてもらいますよっ…フフッ」


こちらの攻撃を確認したのか大天使達が、魔力の光線を放ってくる。



シーサンがギ-ルギ-ルの魔杖を振りかざすと魔力の光線ごと分解し更に一体の大天使が分解される…


「いやいや、これでは私の、体が持ちませんね…ハハッ…」



ふと陛下の方を見ると、空中に光のようなものが集まり主天使が再生しながら姿を現す。






「うむ、そう簡単には倒せまいか…そうこなくてはな!」



戦況もそろそろ終盤だ、戦場を見ると賢者と各部隊の兵士たちが上手くやってくれているようだ…




夜空の月が最大の大きさで照らしている…


こんな夜は月を観ながら宮廷楽士の演奏を聴き酒を楽しむものだぞ…



プルメリアは全身と大剣に魔力を纏わせる。


この一手で決着をつけよう…







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