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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
34/117

紅水晶と水宝玉2

街道をゆく一台の馬車…



運良く乗せてもらうことが出来た…




なんとかなりそうだな…

馬車の悪い揺れさえもが、疲れきっている体に心地よすぎる…王都まであと少しだ…


         .



         .




集落に身を潜め、深海の森を迷い…

運良くか?導かれたのか?避難所に到着することが出来た…


入り口を巧妙に隠蔽された避難所は洞窟を利用して作られた簡素なものだが、中は広く装備と食糧の備蓄がされている。


モルスとユアンナは避難所を探索し装備や食糧を確保したあと、役に立つものを更に探すと不自然な壁を偶然発見する、ちょうどアンナちゃんが食糧と装備を運んでいたときに、つまづいたのだ…手にした物をぶちまけたときに、壁に消えていったのだ…!?



「ふぇ!?モルちゃん?」


きょとん顔のアンナちゃん…



「んっ?どしたのアンナちゃん?」


「なんか、壁に物が、吸い込まれていったような…」


目に魔力を流して壁を見てみる…


自分の目に何か秘密があるのはわかる…

何かの能力を持っていると思う、だからずっと目に魔力を流す練習は始めて発動したときから続けていたのだ…




「アンナちゃん、そこ、壁がないよ…」



「モルちゃん行ってみよう…」



おそらく幻術魔法だろう…


壁を抜けると、そこには書類の束や、図面、計算式、実験用具、薬品、クリスタルの薄い板のようなものある…



「なに、ここ、!?」


「ボク達の、いや、みんなの知らない何かだよ…」


書類に目を落とすと、宝石色(ジュエルカラー)リスト?


===============================



【水晶】

身体能力強化、回復力の向上、魔力回復力の向上



【宝玉】

魔眼、千里眼、鑑定眼、未来視、透視、破眼




【瑪瑙】

特殊、記憶、



===============================




劣化の為か読めない部分が多い…ただボクは知っている、ボクの目は未来を見れる…



良く見た夢も、目の力のせいだろう…




アンナちゃんにしてもそうだ、あの子の運動能力は集落の大人よりも高い…



夢に見ていた赤ん坊たちの名前が紅水晶(ローズクォーツ)水宝玉(アクアマリン)あれは、僕たちで間違いない…!




なんのため!?



更に、書類をよんでいるとボク達の集落は【採石所】と呼ばれている隠し里であることがわかった…



集落が重要な要所であったことが分かる、だとすれば襲撃は攻撃であった…



何者かの力が働いているのだ…




モルスはこの部屋の重要そうな物を集め近くにおいてあったバックに詰める…



「アンナちゃん、明日出発しよう、王都に行こう…」



「何か、分かったんだね」




          .




          .





          .





「あと、少しで王都だね」






「んっ!!!!!えっ!!!!」





モルスの頭に直接映像が流れ入ってくる…




「生きていたのか…オニキスがやばい…」





二頭の軍馬とモルス達の乗った馬車がすれ違って行く…




「ユアンナちゃん王都でオニキスとウルマを探すよ」



モルスの冷や汗が止まらない、今度は前回よりやばいのだ…




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