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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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目的とは

代わり映えの無い景色が続く。



街道をひたすら東に進む。



街道沿いは、かなり長い森林のようだ、枝葉が風に揺らされ、ずっと同じ音が聞こえる。



シアさんの、行っていた目的の鉱山までは10日ぐらいらしい…


鉱山て鉄の原料の鉄鉱石だっけ…?


今度は鉱山が襲撃を受けると言っていた?



「シアさんっ、気になってたんですが、この前、採石所、王都の次は鉱山が襲撃を受けるっていってましたよね?良質の鉄鉱石でも取れるんですか?」



軍馬の手綱を操るシアさんの後ろから聞く…



「あぁーその事か、言ってなかったな、鉱山って、別に鉄鉱石が採取出きるとかじゃないんだ、うーん隠れ里と言うのが正しいか…優秀な金属色(メタルカラー)の狼人種が生まれるんだ。

採石所って、もう分かるだろ、お前がいた集落だよ…宝石色(ジュエルカラー)の兎人種が生まれる所だ…」




普通に暮らしていた集落が隠れ里だと…!?

何の為の隠れ里!?


「シアさん、それって!?」




「さぁー私にもわからんよ、私も鉱山の生まれだからな、興味はあるぞ何の為の隠里…なんだろうか…」





「あのぅ、鉱山と採石所が隠れ里で何か意味するものがあるのだとすれば、王国の襲撃も、何か意味があるものだったのですよね?」


シアの軍馬の横にプラムが軍馬を寄せてきた…



「どうして、プラムが着いてきてるんだよ?なにも聞かされてないんですけど?」




その為、今僕はシアさんの後ろ乗っているのだ…



「むむっ!黒うさ君!そこは気にしなくて良いのですよ!」




「王国にも生まれるのだ…金属色(メタルカラー)宝石色(ジュエルカラー)にも劣らない特異者の人種、天啓者(リベレーションズ)だ…

プラムお前も、そうなのであろう?」



「むっ、シアさん私は普通の女の子なのですよ」






何が普通の女の子だ…高い身体能力に、魔力の帯びた槍、フード付きマントの下の真っ白な鱗鎧(スケイルアーマー)高級素材で作られたブーツ…



これで同じ14歳なのか…?



んっ?



「森林から複数の魔物の移動音が聞こえます!どうしますか?」





「よしっ!眠気ざましに、一戦交えるぞっ!オニキス!プラム!実戦経験を積む、良い機会だ!無駄にするなよ!」


森林より出てきたゴブリンの群を既に視認出来た!


数は10体ほどだ、油断さえしなければ、大丈夫だ!僕は軍馬から飛び降り、鞘から短剣を抜き出し臨戦態勢をとる。





シアさんとプラムも武器を馬上で構え同じく臨戦態勢に入る。






魔物たちは何かに追いたてられているようだった……







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