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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第三章 冒険の旅に
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冒険の旅に

真新しい装備に心踊る。



動きやすい革鎧(レザーアーマー)、腰の帯剣ベルトに2本の短剣、膝までのブーツを履き、頭には旅用のバンダナ、背中にはバックパック中身は保存食や火口箱(ほくちばこ)傷薬、包帯などだ。



シアさんが軍馬(ウォーホース)を二頭手配してくれると言っていた、確か王都大門で受け渡される手筈だ。

上手く乗れるのか不安だ…軍馬は良く訓練されているから心配ないとは聞いているが…



シアさんはというと旅の用意があるので、王都の持ち家で準備をしてくると言っていた、王都大門で待ち合わせだ。


そういえば一度も行ったことがなかったな、本人曰く、倉庫見たいなもんだよといっていたな。



王都大門に着くと、ウルマとハルさんが見送りに来てくれていた、ウルマは今、ハルさんの家に、やっかいになっている…

迷惑をかけていなければ良いのだが…


「オニキスいよいよだな、すこし緊張してるんじゃないか?なかなか装備も似合ってるじゃないか!」


肩に手をおいて、装備の具合を確認している。

最後まで面倒見のよい人なんだな…


「ありがとうございます、たぶん大丈夫です」



「そうかっ!あと、これを渡しておこう王都での身分証と、臨時の特務隊のメンバー証だ何かと役に立つと思うぞ、無くすなよ!」



僕は頂いた物をバックパックにしまい、感謝を述べ握手する。

「何から何まで、お世話になりましたっ!」



「オニキス気を付けるんだよ、絶対戻って来るんだよっ!」


ウルマが心配を隠しながらも、労ってくれている。


「ウルマもハルさんに迷惑かけるなよ…」


「わかってるわよっ!もう!」


頬っぺたを膨らませ、少し怒ったあと笑っていた。




そんな会話をしてると、商人が軍馬を連れて近付いてくる。


「ご苦労だったな」


ハルさんが商人に、契約書を書いて商人に渡す、本当は軍が買い上げる予定だったが、シアさんが今回の活躍で褒美にと譲って貰ったらしい。


「おーい!」


ようやくシアさんがアルカさんと一緒に到着した。


「間に合って良かったですっ…オニキス、君の遺伝子の現時点の解析状況をまとめた物です読んでおいて下さい…あとくれぐれも怪我をしないように、命を大事にしてくださいね」


アルカさんから紙の束を手渡される。



「ありがとうございます、アルカさんのお陰で身体も順調に回復しましたからね、怪我しないように心掛けます。」



アルカさんとも握手を交わす。


「オニキス、君の旅に祝福を!」


アルカさんが何かの魔法を唱えた感じだった、ありがたく受けておく。







「さてと、オニキス挨拶おわったか?ハル行ってくるぞ!ウルマと王都を頼んだぞ!」



「それじゃウルマ行ってくるっ!」



軽くウルマに、ハグをする



「行ってらっしゃい…」



よし…気持ちを切り替えて…











「それじゃ、出発なのですよ!」








「んっ?」






集落から落ち延び王都に来て約二週間程だったが、ほんとうに色々あった、ぼろぼろで弱くて、カッコ悪くて…





そんな僕でも少しは成長できたのかな…?





出来てる筈だ、自分に言い聞かせる…





そう思いながらも、皆に手を振る!




「強くなって帰ってきますっ!」







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