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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第二章 王国
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強くなるには

環境が変われば、人も変わる…


王国に来て十日だ…


たった十日でいろいろな事があった…





練兵所に通い始めてから早起きし自主訓練を行っている…


素振り、体捌き、足捌き、型稽古、魔力の流し方…



シアさん、ギルガメスさん、プラム、練兵所の兵士や冒険者…


皆がそれぞれ教えてくれる…





「いいか!相手をよく見て、いけると思ったらスパッといくんだ!」



「はっはっはっ!気合いと根性だ!あと我慢だ!」



「うーん、負けそうでも諦めたら駄目なのですよ!頑張れば何とかなるのですよ…!」



それぞれの顔を思い出す…



日ノ出までかなり時間がある、冷たい空気が動かした体に心地よい、少し休憩をしながら、どうやったら強く上達するのか考える…


「はぁ…」



星が出ている明け方の空を見上げ大きなため息をついてしまう……





「オニキスではないか?朝稽古か!頑張ってるな!」



意外な時間にハルさんと出くわした…



「任務の帰りだよ、シアから聞いている、練兵所に通ってるらしいな、強くなったか!」



思いきって、ハルさんに聞いてみた…



「いろいろやってるんですが…思うようにいかなくて…」



「それはそうだろ…十日で強くなれたら、皆精鋭の兵士だからな、百聞は一見にしかずだ!手合わせしてみるか?」



ハルは落ちている、ちょうど良い木の枝を拾うと器用に手持ちの短剣で整えていく…


木の枝を数振りする。



「よしっ!オニキス、稽古用の木剣あるんだろ?はじめるぞ!打ち込んでこい!」



言われた通り一振り二振り攻撃を繰り出す、その後も考えられる攻撃を繰り出していく…



「ふむふむ、なるほど」



木の枝で捌きながら、ハルさんが頷いたり考えたりしている。


「よしっ、いいか私は今から目を瞑る(つむる)ぞ!同じように打ってこい!」




「はっ、はいっ!」

いくらなんでも、これでは…



さっきと同じように、攻撃を繰り出す、今度は突きを混ぜたりフェイントを入れたりする


ハルは木の枝で、捌いたり、寸前で回避したりする…


「はあはあ…どうして避けれるんですかぁ!?」


息が上がり、攻撃を中断し思わず聞いてみた…


その瞬間コツンと頭を木の枝で打たれる…



「そうだなオニキスは目で見すぎてるだろう、私達は兎人種だ耳が良いのが特徴なんだ、わかるだろう?実際戦闘する際は感覚を研ぎ澄ますんだ、その中でも我々の場合聴覚だ、訓練すれば空気の動きさえ聞き取れるっ!」



ハルさんは構え直すと、打ち込んでくるっ!



「ちょ!」


とっさに、打ち込みを木剣で防ぐ、感覚を研ぎ澄ます、良く見て良く聞く…!



攻撃の軌道が伝わってくる!



ハルさんがの攻撃速度が上がっていく!



必死で防戦する…!



攻撃を貰って打たれてるが、今までとは違い、ダメージを激減できている気がした、

相手の攻撃に対して反応速度が、上がっているのだ!




「そうだっ!出来るじゃないか!その感覚を忘れるな!」



頭に木の枝をコツンとあてられ攻撃が止んだ。


「ありがとうございましたっ!」



なにか少しだが自信がもてた気がする。



「なに礼には及ばんさっ、時間があればまた指導してやる!シアとウルマによろしくなっ!」


ハルさんは眠そう目で帰っていった…







気がつけば、日が登りはじめ冷たい空気が少しだが温かくなった気がした…








そんな朝が清々しく思えた…




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