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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第二章 王国
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練兵所にて

既に日が落ち、いたるところから、夕飯のよい匂いが漂ってきてお腹がなる…




宿に戻ってから、よく考えた…




練兵所でみた歳も違わない女の子が、あの強さだった自分も強くなれる希望が持てたのだ

、とにかく今のままでは駄目で、何かしなくてならないと強く思った。



夕食時にシアさんに、練兵所について聞いてみた、許可さえ貰えば、満員じゃなければ使わして貰えるらしい、なんなら稽古をつけてやるとまでいってくれた。


まだまだ、王都の夜は眠る気配がなかったが

その日は早めに休み、次の日に備えた。



         .




         .

  



翌朝、シアさんと練兵所に向かう…


「体調はどうだ?ウルマは行かないのか?」


シアさんが不思議そうに、聞いてくる。


「ウルマはハルさんと学園を見学に行くらしいです」



「そうか…」



話をしながら歩くこと10分練兵所に到着する。

事務所の受付でシアさんが使用許可をもらい訓練場まで歩いていく。

途中武器置き場で使う得物を借りていく。


シアさんが取っては軽く振る、数回取り換えると、こっちに投げ渡す。


「オニキスこれを使ってみろ!」



短めの剣(ショートソード)だ訓練用なので刃は潰してある。



シアさんも短めの剣(ショートソード)を選ぶ。



広まった場所に陣取るとオニキスから、数歩距離をとってから振り返り。


「さてと、オニキス打ち込んでみろ!」



集落で剣の練習はしていたので、初歩的な扱いは知っているつもりだ…


一呼吸して、柄を強く握りしめ徐々に距離を詰めてからひと振り加える、シアは軽く捌くと軽く打ち込んでくる、数合くりかえすとシアさんが口を開く。


「悪くはないが良くもないな…少しづつ強くしていくぞ!」



受ける重さがかなり違う…



本当に少しずつなのか?



上段からの打ち込みを同じく剣で受けるが、重すぎて、片ヒザを突いてしまう…


その瞬間右中段の回し蹴りが飛んでくる左肩当たりを蹴られ体制が完全に崩れる蹴り終わった右脚を後ろに退きスイッチさせ左脚から前蹴りを繰り出し腹にもらう。



「ぐっ」




大きく蹴り飛ばされてしまう…




「剣の攻撃だけの、おままごとと違うからな、強くなりたかったら考えろ!」



その後も打ち込むも、受けられ、捌かれ、受け流され、打たれ、蹴られ、転がされ、砂まみれだ…



数十分続けていると、さすがに体に力がはいらなくなり気を失った…




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